お医者さんごっこに夢中

おもちゃの聴診器と注射器などを手に入れた。いわゆる「お医者さんごっこ」をするための玩具だ。

聴診器は本当に耳の穴に入れると危険なので、犬の首輪のように首にはめる形になっている。それでも、弊息子タケは大喜びで、得意満面で聴診器を手に取り、家中のぬいぐるみや僕ら両親を診察して回った。

このおもちゃはベネッセの通信教育教材「こどもちゃれんじ」の付録品だ。なるほどさすがベネッセ、子どもの成長にあわせた知育玩具の提供がうまい。

ちょっと前に、スーパーを模したおままごとキットが「こどもちゃれんじ」の付録品で付いてきたことがある。これも彼は面白がって楽しんだのだけど、店舗営業と比べて、医者のマネをすることの方がコミュニケーションがより複雑になる。それは、医者の場合「どうしましたか?」という疑問形で会話が始まるからだ。そしてその後、患者の課題に対してソリューションを提供しなければならない。親子が会話をする時間を作る上では、とてもよい仕掛けだと思う。

ちなみにお店やさんごっこでも、もちろん疑問形を含んだ会話は行われる。しかし、よく考えていると、疑問を投げかけるのは客(=いつも親が演じる)だ。「今日のおすすめは何ですか?」「これはいくらですか?」というのは客の役割だ。一方、店員である弊息子タケは「いらっしゃいませいらっしゃいませー」「100円でーす」という言葉を繰り返すばかりだ。

2歳児相手なので、会話を複雑にするとこのロールプレイが終わってしまう。なので、彼のレベル感にあわせ、辛抱強く彼につきあうことが親には求められる。

このお医者さんごっこの場合、僕は彼に「お腹が痛いんですぅ」と伝えてみた。すると、彼は真顔になって「なんで?」と聞いてきたのでびっくりした。患者に対して「なんで?」と聞くお医者さんを初めて見た。

彼は聴診器も好きだけど、注射器も大好きだ。

「お注射しますねー」と言い、悪だくみをしているときの笑顔で注射器を手に取り、「痛いですよー。チクッ!」と叫んで人や人形に向かって注射器を突き立てる。

痛いことを合法的にやっている、というのが嬉しくて仕方がないらしい。「痛くしないでくださいね」と言っても、笑みを浮かべながら「ダメでーす」と一刀両断にする。痛くしないと気がすまないらしい。

なお、僕の心音を聞くために僕のシャツをまくりあげ、胸に聴診器を当てることもやるのだが、彼はすぐに僕の乳首をつねるので「こら!」といつも怒られている。すると彼は「へへへ」と笑い、反省する様子も見せずにまた僕の乳首めがけて手を伸ばす。

こういうイタズラをする相手は僕だ、と彼の中では整理がついているらしい。僕は彼に「乳首をつねるの、お母さんにやるといいよ。僕は痛いのはいやだ」と言うと、彼は「やだ。やらない」と即答した。どうやら、女性の乳首をつねるのは良いことではない、というのを2歳児なりに理解しているらしい。なぜそう理解するに至ったのかは、謎だ。

(2023.12.12)

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