子ども同伴の帰省だからと軽量スーツケースを買ったが

今回の年末年始の帰省用に、スーツケースを新調した。1年ほど前、スーツケースの取っ手が経年劣化でバキッと折れ、同時にキャスターも折れたからだ。

6,000円程度で買ったスーツケースなので、比較的長持ちしたとは思う。でも壊れるときは盛大だ。

すぐに新しいスーツケースを買うことはせず、何度かの帰省は登山用のザックに荷物を詰め、それを背中に背負って帰省していた。子どもが小さいので、ベビーカーやバギーを押す必要があるからだ。

ところが今回、バギーがいらないレベルまで弊息子タケが歩くようになったので、帰省のための装備品は見直す必要があった。今度は、2歳児の彼が「歩いたり、抱っこをせがんんだり」という状況に対応しなければならない。また、身体が大きくなったことによる彼の衣類の増加、彼がどうしても旅先に持参したいおもちゃ類を持ち歩かないといけない。そうなると、改めてスーツケースが必要になってきた。

登山用ザックを帰省に使い続けることはできる。しかし、ザックというのはとかく不便なものだ。縦長の封筒型をしているため、一旦荷物をザックの中に格納してしまうと、中から取り出すのに難儀する。やっぱり、バカッとフタが開くスーツケースの方が、便利だ。

帰省の際、人混みや巨大駅での移動に弊息子タケが疲弊し、ぐずるのは目に見えていた。なのでいしから「子どもがまたがれるスーツケースを買ってはどうか」という提案があった。

L字型をしていて、馬乗りになれるタイプのスーツケースは、東京駅界隈でときどき見かける。子どもが得意げな顔をしてこれにまたがっているうで、子どもにとっては大変満足いくソリューションなんだと思う。

とはいえ、今これを買っても、一体どれだけこのスーツケースを使う機会があるのか、わからない。今、タケは2歳なのでこのスーツケースはちょうど旬だ。しかし、1年後、2年後もこれに乗り続けるのだろうか?そして、重たくなった子どもをこれで引っ張り続けることは可能なのだろうか?

タケがこのあと数年間、またがり続けてもそれはそれで重たいし、かといって成長とともに飽きて、またがらなくなったら継続して使うのがバカバカしいデザインだ。

導入の是非が判定つかなかったので、これをチョイスするのはやめた。

そのかわり、かなり奮発して軽量コンパクトなスーツケースを買った。

先日、サムソナイトのお店でこの「シーライト」と呼ばれる軽量スーツケースを触る機会があったのだけど、夫婦揃ってかなりびっくりしたからだ。中に荷物が入っていないせいもあって、冗談のように軽い。蹴っ飛ばしたら、そのまま10メートルくらい転がっていきそうなくらい、軽い。

夫婦で「スーツケース、どうしようかねえ」と顔を見合わせている最中でも、その傍らで弊息子タケは退屈でジタバタしている。それを見て、「やっぱり軽くて取り回しが楽な方がいいな」という、快適さを追求する方に結論が傾いていった。想定していた予算よりも高いけれど、目の前で暴れる乱暴者がいたら、「うん、楽な方がいい」と言わざるをえなかった。

スーツケースが家に届いたら、さっそくタケの目にとまり、彼が家中を引きずり回し始めた。そうか、スーツケースって子どもは絶対好きだよな。スーツケースに限らず、タイヤがついているものは何でも大好きだ。

最近の彼はチャックの開け締めができるようになってきたので、彼はスーツケースをゴロゴロと転がした上で、おもちゃをそのスーツケースに詰め始めた。どうやら、移動式おもちゃ箱にするつもりらしい。慌てて彼の手からスーツケースを回収した。

軽いと、幼児の手でも自由に取り回しができるようになる。その結果、雑に扱われて壊れてしまう可能性があるので注意が必要だ。

ついでに、この製品にはキャスターの動きをロックする機構がついていない。電車の中などでは、人が常に手で押さえておかないと動いていってしまう。帰省の際、彼が「僕が持つ!」と言って聞かなかったが、謹んでお断りした。彼に任せて大混雑の東京駅なんて歩くわけにいかないから。

結局彼は途中で「抱っこ!」と言い出し、片手で抱っこ、片手でスーツケースを転がしながらやりながら新幹線に乗った。軽いスーツケースで良かった。

(2023.12.27)

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