毎年、正月になると親戚から銘菓「鳩サブレー」をいただく。
鳩サブレーには正月限定パッケージが存在していて、その年の干支がデザインされた箱に入って売られているからだ。
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「鳩正月」というネーミングが、なんだか楽しい。
寅年のときは、「あけましておめでタイガー」と書いてあって、そのあっけらかんとした雰囲気に思わずにっこり微笑んでしまった。
これはお年賀の手土産としては最適だ。手頃な価格で、とても美味しいお菓子。贈って嬉しい、もらって嬉しい商品だ。
ただ、そんな風情を楽しむ感覚は、弊息子タケにはない。箱の中を漁り、鳩サブレーが鳥の形をしているのでさっそくおもちゃにし始めた。しかも、最近覚えた「個包装の袋を破る」ことを勝手にやりはじめ、2つも鳩サブレーを開封したうえで何やら遊び始めた。
彼はまだこのクッキーが見た目以上にもろい、ということを知らない。手を滑らせて落っことして粉々にするか、胴体がばきっと折れるか、どうなることかと思って様子を見ていたら、鳩同士の頭がぶつかって、首から上が取れてしまった。あー。
鳩サブレーって、「所詮はクッキー」って思えないよな。首が折れた鳩サブレーって、すごく残念な気がするよな。味も落ちるような気がする。
「お前なぁ、食べ物で遊ぶんじゃないよ」
と彼に注意しながら、首がなくなった鳩サブレを食べた。
(2024.01.06)
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