宇宙人であると告白する

弊息子タケ3歳が、風呂に入っているときに手桶を顔に押し当てて何やら喋っている。自分の声が桶で反響して、変な声になるのが楽しいらしい。

その喋っている内容がちょっと驚いた。

「我々ハ、宇宙人ダ」

と言っていたからだ。

変な声を出す際に、この「我々ハ宇宙人ダ」という言葉を使うのは、僕が子どもの頃からあった文化だ。つまり、昭和ならではの文化だ。それを、令和の時代でも3歳児が使っているという時代錯誤っぷりは一体どういうことか。

そもそも、3歳児にとって、宇宙人という概念は全く知らない。「宇宙」が何であるかさえわかっていないのだから、意味を理解しないままこの言葉を喋っていることになる。でも、3歳児なりにこの言葉が面白いらしい。

しきりに「我々ハ宇宙人ダ」を繰り返す彼だが、ボキャブラリーがそれしかない。「お前タチヲ、支配スル」とかSF的な展開にならない。で、言葉に窮した彼は、「我々ハ宇宙人ダ。こんにちは」と言い出した。

挨拶する宇宙人は初めてだ。

※写真と文章の内容は関係ありません

(2024.03.31)

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