半年経ってもまだハロウィンの被り物をかぶる

ホットプレートでお好み焼きを焼くことにした。

3歳になる弊息子タケに「店長」の肩書を授けると、彼は走ってどこかへ行ってしまった。何をしにいったのかと思ったら、昨年10月に保育園で作った、ハロウィンかぼちゃ「ジャック・オ・ランタン」の被り物を持ってきて、頭から被った。

彼にとって、料理を作る仕事=コックさん=何か被りたい=そうだ、保育園で作った被り物を被ろう という発想になるらしい。

今度、浅草合羽橋道具街で本物のコック帽を買ってきて彼に与えてもよいな、と思ったが、むしろこういう被り物で得意満面になっている様子こそが無邪気でかわいいので、このままにしておこう。

彼は率先していろいろなことに関わろうとする。幼児ならではの好奇心だし、親がやっているいろいろなことを「ごっこ遊び」に置き換えて彼は楽しむことができる。お願いすれば料理を手伝うし、窓拭きや掃除機がけもやってくれる。いやいやではなく、むしろ楽しそうだ。

子どものうちからお手伝いを習慣化させられるといいな、とは思う。でも、子どもが家事手伝いに興味を失う前に、親のほうが子どもを手伝わせるのを諦めていくのだろう。なにせ、子どもは危なっかしいし、効率が悪い。多忙の親にとっては、自分がテキパキ作業をやったほうが早い。

お好み焼き屋の一日店長となった彼は、いたってご機嫌で「いらっしゃいませー」と連呼する。僕は彼に「今日は何が売っているんですか?」と客として聞くと、彼は「何もありませーん」と言う。どうやらお店の料理をぜんぶまかないとして自分で食べてしまうつもりらしい。

(2024.04.10)

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