音楽教室の体験教室を受講する

弊息子タケ3歳。いわゆる「年少」と呼ばれる年齢になった。

とはいっても、3月生まれなので、同じ学年の4月生まれの子とは11ヶ月も生育が違う。この歳で11ヶ月差というのは圧倒的で、我が子がものすごく生育が遅く見えてしまう。

子どもの生育はじきに追いつくので心配はしていないのだが、保育園の遊びの様子が連絡帳アプリで写真を添えて伝えられてくると、「ああ、やっぱり月齢の違いって顕著だな」と思う。年度の早くに生まれた子は、ブロックやプラレールを使ってどんどんロジカルにおもちゃを組み立て、ストーリー仕立てで遊んでいる。仲間同士の協調プレイもあるようだ。一方の3月生まれタケはというと、そういう仲間からはじき出され、一人で動物の人形をずらずらと並べて遊んでいる。

彼に聞いてみたら、「一緒にあーそーぼ、と言ってもだーめーよー、って言われて遊んでもらえないの」という。多分、月齢が上の子からしたら、約1年年下のタケが加わることで好き勝手振る舞われ、組み立てたオモチャや世界観が壊されるのがイヤなのだろう。

実際問題、タケが「あーそーぼ」とクラスメイトや近所の公園で見知らぬ人に声を掛けるときは、「一緒に遊びたい」という意味ではなく、限りなく「お前のそのおもちゃ、面白そうやんけ。使わせてくれや」という意味だ。3歳1ヶ月程度の月齢児、しかも一人っ子ともなると、いくら0歳のときから保育園通いをしていても協調して遊ぶスキルは未熟らしい。

そんな彼に、音楽教室の体験教室に連れて行った。

本気でここに通わせるとなると、お月謝もさることながら平日15時にタケを保育園から回収しなければならなくなる。僕がますます死にそうになるので、悩みどころだ。

彼が「お父さん、昔は無理して音楽教室に毎週連れて行ってくれてどうもありがとう」と今後感謝してくれるならともかく、どうせ子どもなんて親の努力はまったく感謝するわけがない。僕が一人疲弊してぐったりする覚悟を、どこまで持てるかどうかだ。子どもの成長のためにどうにかしたい、とか子どもに感謝されたい、という目的で習い事をさせるのはやめたほうがいい。

彼を音楽教室に連れて行ったのは、タケは音楽や紙芝居、なんでも「誰かのパフォーマンス」に対してのリアクションが薄いからだ。一人で勝手に変なタイミングで熱狂しぴょんぴょんはねたり歌ったりするくせに、手を叩いてみんなで歌うとか、一緒に踊るということが苦手だ。

まず、じーーーーっと今起きている様子を観察する。

僕は、彼がもっとノリの良い人間になって欲しいと思っている。僕自身が幼稚園から大学まで音楽を習ったり演奏したりしてきた経緯があるせいもあるが、音楽に親しむ、特に「聴く」だけでなく「演じる」側に回ってほしいと思っている。

なので、音楽教室につれてきた。なにせ、3歳の4月、というのは「体験入会無料」という幼児教室がゴロゴロある。こういう絶好のタイミングを、ぜひ使わせてもらわなくちゃ。

最近のタケは、NHK Eテレ「いないいないばぁ!」の興味をすっかり失ってしまった。「おかあさんといっしょ」も既に興味の範疇外となっていて、僕としてはちょっと残念だ。「からだ☆ダンダン」を親子で一緒に踊りたかったのだけど。

彼はこういう歌のテレビを見ても、椅子に座ってじーっと見ているだけだ。真面目な顔を一向に崩さない。「つい、踊りだしちゃった!」という動作がないのは、親としてはちょっと残念だ。

だから、音楽教室というわけだ。もっと、「音楽を聞いたら体が自然と動き出しちゃった!」という感じにならないかなあ、子どもなんだし。でも、そもそも子どもってそういう生き物なのかどうかは、自信がないけれど。

ちなみに弊息子タケ、最近はもっぱら「ピタゴラスイッチ」を毎日所望して見ている。我が家は子どもにほとんどテレビを見せていないのだけど、ピタゴラスイッチは5分ないし10分番組なのでとてもキリが良い。朝、保育園に出発するまでのわずかな時間で見せることができる。

「ほら、今すぐ歯を磨けばピタゴラスイッチを見ることができるよ!」といえば、彼は慌ててご飯を食べ終え、歯を磨きに行く。また、「ピタゴラスイッチ ミニ」という5分番組があるというのも素晴らしい。彼がグズグズしていてもう時間がないときは、「ミニ」のほうを見せて納得させてから保育園に出撃することができる。

ちなみに、「おかあさんといっしょ」ではひたすら無言のタケだが、ピタゴラスイッチを見ているときはピタゴラ装置の動きを見て「おかしいーーー!」と叫んだり、ピタゴラじゃんけんでは一緒になってじゃんけんをしたり、「ぼてじんの歌」を歌っていたり、ノリノリだ。それはそれで素晴らしいんだけど。

最近の彼は「デザインあ neo」にも興味を持ち始めているのだが、さすがにこれは時期尚早・・・と思っている。理解して面白がっているならともかく、「目の前にあれこれ展開される動画を思考停止でぼーっと見ているだけで、なんか楽しい」という状況のクセをつけてしまうのはよくないから。脳の成長に即した映像を見せるようにしていきたい。

(2024.04.24)

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