大人びた自己主張

ギンビスの「たべっこどうぶつ」を弊息子タケのおやつに出した。

彼はこういうおやつがでてくると、「おやつやさんでーす」と言い、おやつの分配を自ら仕切りたがる。

そして決まって、自分だけ大人よりも多いお菓子の量を手元に残しておく。いたずらな顔をしながら。

これが、彼が本当にがめついからそうやっているのか、「子どもだけど大人より多いおやつを取っちゃった!」というツッコミ待ちでやっているのか、親から見てもわからない。

ツッコミ待ち、ということは、「おやつの量は大人の方が当然多いはずだ」という規範や過去の経験を理解していて、それをあえて守らないことで面白みを出す、というメタ構造を理解していることになる。果たして3歳児がそこまで脳で考えられているかどうか、不明。

彼が「たべっこどうぶつ」を強欲にも3つ取っていたので、いしが「2個にしておきなさい。さっきさんざん食べたでしょう」と1個回収した。すると彼は「3個がいい!」と言って号泣しはじめた。

たかがビスケット1枚だけでここまで感情をあらわにできるのか!と子どもの感性には心底驚いた。最近の彼は、やたらと「恥ずかしい」とか言ってうつむきがち・言葉数少なめだったのに、ビスケットで本性を表した。

「僕は!たべっこどうぶつを!3個!食べたかったんだーーーー!」「3個欲しいよぅーーーー!」

と泣く。

感情を発露させながらも、ちゃんとした日本語を喋って自分の気持ちを伝えているので、ギョッとした。我が子はそこまで成長したのか、と。「食べたかった」と過去形を使っているところが、特にポイント高いなぁ、と思った。

(2024.07.12)

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