実家には、昔の玩具がいくつも置いてある。オセロやかるた、すごろくなど。
昔の家は押入れのスペースが充実しているので、昔のものが博物館のように保管されている。いや、「保管」というよりも「処分されないまま残っている」という言い方のほうが正しいか。
そんなおもちゃが、時を越えて今でも遊ばれるのだから、ゲーム性がしっかりしたおもちゃというのは長生きするものだと感心する。なにせ、僕と僕の兄貴が子供のときのものだから、半世紀近く前のゲームがいまだに現役だ。
このままいけば、おかでん家にさらに次の世代が生まれても、同じ遊びをやるのかもしれない。ただ、僕は次男坊であり実家を相続しないので、弊息子タケの血筋においてはこの遊びはもうできなくなる。
押入れにある昔のおもちゃを俯瞰すると、昔のおもちゃは「家族みんなで遊ぶ」という要素が強いことに気がつく。そういうおもちゃだけが現存しているのかもしれないが、たぶん僕の感覚は間違っていないと思う。
一方、現代のお店の子供用玩具売場に行くと、「みんなで遊ぶ」ものよりも、子供一人が遊ぶ、マニアックなおもちゃが多い印象を持つ。核家族化が進んだ結果だろう。
3歳児のタケは、「吹っとばしゲーム」がお気に入りだった。「黒ひげ危機一発」よりも楽しいらしい。
(2024.08.12)
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