もうそろそろ「親孝行時期」は終わりだ、と子どもの身長を見て思った

子育てをしていると、「子どもが3歳までは何をしても可愛いので親孝行だけど、3歳を過ぎると親の言う事をきかなくなってくるので3歳までのツケを払うようになる」ということを言われる。

弊息子タケ、3歳7ヶ月。まだ可愛い盛りだけど、だんだんと自分の世界観が出来てきたのが会話の端々から見て取れる。生活そのものは親に頼りっきりなのでまだまだ赤ちゃんの延長線上にあるが、すでに彼が見ているモノや世界は大人と近しくなっている印象を受ける。

法事のため、スーツっぽいものを着てみたタケ。

こうやって見ると、すっかり「ミニ大人」になっていることがわかる。身長102センチ。

シャツとネクタイが似合う!可愛い!というよりも「格好いい、様になる」という言い方のほうが正しい。

僕はこの姿を見て、「成長したなあ」と感慨を抱くよりも先に、ギョッとした。ミニ大人だったからだ。

僕は子どもを育てていて、オイディプス王の心境で過ごしている。いつかこの子に殺されるのではないか、という恐怖心だ。肉体的に殺されることはさすがにないとしても、精神的に殺される、または屈服されるのではないか?という猜疑心がある。

彼が生まれ落ちたときから、彼はライバルであり敵である。僕はずっとそう思っている。なので、「かわいいかわいい」とは思ったことがない。いつか裏切られる、自分が注いだ愛情はきっとちゃぶ台返しされる、という気持ちで、彼とは接している。

だからといって子育てをおろそかにしているわけではなく、ちゃんと人並み以上の父子関係は構築できているつもりだ。ただ、無限の愛を注ぐ母子関係とはちょっと違うのが父子関係なんだろうな、と自分を顧みて思う。

(2024.10.20)

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