教育としてのきのこ栽培

弊息子タケのために、家のリビングできのこ栽培をしている。

第一弾の椎茸を終え、現在はえのきを栽培中。きのこは冬の寒暖差がないとなかなか生育が難しい。3月までがシーズンなので、今が育て時だ。

「森のきのこ倶楽部」というところのきのこ栽培キットをAmazonで発注。えのきたけはニョキニョキと生えて面白いかな、と思って選んでみた。

森のきのこ倶楽部
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なお、値段は1,300円だが、送料が別途700円かかるので実質2,000円だ。なので、生えてきたえのきで食費を賄うので初期投資はチャラにできる、ということはありえない。そのかわり、日々えのきのお世話をし、成長していく様子を観察できれば良いと僕は思っているので、生きる教材だと割り切っている。

家計簿上では、「食費」ではなく、「教育」のカテゴリに分類した。

1日2回、きりふきで菌床に水を吹きかけないといけない。その仕事をタケにやってもらったのだが、彼はえのきの成長を毎日楽しみにしていた。一旦育ち始めるとどわーっと成長するので、毎朝えのきの様子を観察しては喜んでいた。

えのきを収穫するタケ。

この体験で、様々な感覚を覚えるのだろう、きっと。

きのこを持つ時の力加減、はさみの向き、切る位置はどこが良いか?など。

なにせ、共働き家庭の一人息子なので、彼の平日は起きている時間の大半を保育園で過ごす。保育園でもいろいろな遊びはあるものの、「ナマものを自分の判断で触り、処理する」体験はなかなかできないだろう。

彼は公園の砂場で砂遊びをした経験すら、乏しい。草むらで走り回る経験も少ない。

最近は貧富の差に付随した概念として「体験格差」という言葉がよく言われるようになった。キャンプに行っただの海外旅行に行っただの、そういう体験の格差はともかく、「人工的なもの・硬いものしか触っておらず、自然のものや柔らかいものを触る機会が少ない」という格差もあると思う。

じゃあ、ということで我が子につきっきりで公園や野原に行くのは、親としてはしんどい。なので、せめて自宅で楽しみながら自然っぽいものを触れる体験を、と思っている。それがきのこ栽培。本人も楽しんでやっているので、親子ともに満足している。

(2025.02.15)

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