駆け抜けろ、夏

中山美穂が出演している、「一番絞り」のCMが今熱いのである。夏には「巾着なすぅぅー」と悶絶しながらぬか床をこねくり回す光景が全国のお茶の間に流れた。その独特の言い方にいい加減げっぷ気味になっていたら、今度は「鍋底だいくぉぉぉん」ときたもんだ。あまりにインパクトある口振りなので、肝心の一番絞りよりもその料理の方が印象に残ってしまったくらいだ。

・・・それにしても、こんな低廉かつありふれた食材で狂喜できる女性ってのは今時貴重だ。ビールなんか飲んでないでそればっか食ってろコラ、と画面に向かって突っ込んでしまう。

その影響かどうかは知らないが、練り物などで有名な食品メーカー「紀文」が、その名もずばり「鍋底だいこん」という商品を売りだしている。プッチンプリンのようなプラスチック容器に、鍋底(?)だいこんが2個、行儀良く押し込められているという代物。まあ、商品開発には1年近くかけているはずなので、キリンのCMとは偶然の一致だと思われる。しかし、どんぴしゃなタイミングで、紀文の担当者はほくそ笑んだはずだ。だって、自分の商品を全く関係のないビールメーカーがCMで紹介してくれているんだから。

こうなると、一番絞りが次にどんな食材をテーマに取り上げるかというのを先読みしておく、というのが食品メーカーのマーケティング戦略上非常に重要になってくるだろう。とりあえず、2000年春の時期には間に合わないとして、夏のCMを狙わなければならない。

ずばり、予想しよう。2000年夏の一番絞りCMに出てくる食材は、かつおのたたきだ!・・・ってのは如何。さあ、市場のみなさん、鮮魚屋のみなさん、今のうちから販売戦略を練れ!

#ただし、外れても責任はもてませんが。

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