ビールむかしばなし

最近、キリンラガーのCMがよくわけのわからん内容になっている。

ベーブルースとおぼしき大柄なバッターを、日本人ピッチャーが空振り三振にとって、その後キリンラガーをぐいーっと。「なんじゃあ、そりゃあ」とあぜんとしていたら、第二段のCMは女性初の飛行機乗りになるならないでもめたあと、晴れて飛行機乗りになってぷはーっ。

ついにドライとの競走に勝てっこないと諦めたのか?ドライが「鮮度」やらISO14001やら、カスタマーサティスファクションといった近代的マーケティングを最大限主張しているのに対してラガーは「懐古趣味」のイメージ戦略。ああ昔はよかったよなあラガーが売れていてよぉ、と退行しているように見えてしまうのは僕の勘ぐりすぎだろうか?

そういえば、今年の頭には「ビール2000年」のキャンペーンと称して、紀元0年当時のビールと20世紀末の現在のビールを飲み比べてください、といったのをやってたなキリンビールは。・・・おや思い出したぞ、その前はやっぱり懐古趣味なCMで戦前のラガーを復刻してみましたというキャンペーンをやっていたっけ。

こうなってくると、過去構築してきた遺産を徐々に食い潰していっている気がしてならない。大丈夫か?ラガー。

でも、こういうCMを打つことができるのもひとえに「長年に渡る信頼」があってこそ。もし、雪印乳業のような事件をキリンビールが起こしてしまったら、ラガービールはもう立ち直れなくなるだろうな。信頼は偉大なり。

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