これまでの僕は、毎朝「クレバーコーヒードリッパー」を使って珈琲を淹れていた。
フレンチプレスとペーパードリップの良いとこどりのような風変わりなドリッパーだ。
しかしこいつが壊れてしまった。 時を前後して、フレンチプレスも壊れてしまった。
まだ、HARIOのカフェオール、スターバックスのグラスドリッパーが生きているので、我ながらどれだけ珈琲グッズを持ってるんだと呆れるが、グラスドリッパーも日増しにひび割れが拡大しており、割れるのは時間の問題だった。
で、コーヒーメーカーをいよいよ導入ですよ。
我が家では珈琲豆を毎月5種類1kg購入しているのだが、折角いろいろな国や地域の豆を使っているのに煎れ方が雑なので日によって味がばらついてしまう。そんなわけで、敢えて「手で淹れる」ことから機械任せに回帰してみたというわけだ。
これなら、味は常に一定。日に変わる豆の違いも、よく感じ取れるだろう。
将来的にはデロンギの全自動コーヒーメーカーが欲しい。豆と水をセットしておけば、ボタン一つで粉にしてお湯で抽出してくれる。しかしコイツはデカいうえに高い。既にデロンギのグラインダーは所有しているし、全自動である必然性はないかな・・・ということでパス。
そのかわり購入したのが、HARIOの「珈琲王」。えらそうな名前だ。
値段はAmazonで11,500円。さすがに王を名乗るだけあって、ちと高い。
珈琲好きなら常識だが、ドリッパーの形状にはカリタ式、メリタ式、HARIO式、コーノ式といったものがある。HARIOは一種独特で、円錐形のペーパーフィルターを使い、それ故の特徴的な味が出るのだという。
ちょっとしたあこがれだったので、今回HARIOのコーヒーメーカーを買うことができたのは本当に幸せだ。
こいつの面白いところは、ボタンがたくさんついていることだ。
多くのコーヒーメーカーが電源一つで構成されている。抽出を開始し、タンクの水を出し終わったらはいそこまで、という仕組みだから、電源スイッチだけで十分。しかし、珈琲王は違う。 何杯抽出するの?というのを、ボタンで明確に指示しないといけない。
3杯淹れるなら、「3」のボタンを押したのちに、「抽出開始」ボタンを押す。5杯なら「5」のボタン。これは、蒸らしの時間をコントロールするためなのだという。
珈琲をドリップする際、お湯を軽く粉に注いで30秒ほど蒸らし、そこから本格的に抽出する手間がある。その「蒸らし」に使うお湯の量と時間を、はっきりと指示できるというわけだ。
なるほど、そういやそういう機能って必要だよな。他のコーヒーメーカーって、「蒸らし機能搭載!」とかいう割には、粉の量が多くても少なくても同じ程度の蒸らし湯しか出さない。雑っちゃあ雑だ。
淹れたコーヒーは、ひいき目ということもあるけどかなり旨い。これまで飲んでいたコーヒーが見違えるくらいだ。使用済みのフィルターの残骸を見ると、とてもきれいにドリップされたことがわかる。こりゃいいや、ますます珈琲が好きになった。
(2016.12.18)
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