ビンチョウまぐろの中トロ、半身で1,000円なり

茨城県は那珂湊のおさかなセンターに行ってきた。

ここ最近、毎年あんこうの季節になると那珂湊に行ってあんこうを仕入れている。そのついでに、あれこれ鮮魚を買っている。本当なら四半期に一度ずつくらい那珂湊を訪れて、四季折々の魚を買ってみたいと思っている。でも、日々忙しくてそういう計画が立たない。年に一度、あんこうのシーズンになったときだけ、「そうだ、那珂湊に行かなくちゃ」と思い立つ。

おさかなセンターの何が素晴らしいって、岸壁沿いにずらーっと鮮魚店が並んでいてワクワクさせられるからだ。ずらーっと、といっても100メートルどころの騒ぎじゃないぞ。数百メートルの規模だ。そしてその鮮魚店はそれぞれが大きく、扱っている魚の種類が豊富だ。ご丁寧にパックで売られている魚なんてのは少数で、多くはザルの上にドサッとお魚そのまんま盛られた状態で売られている。

迫力もすごいけど、値段が安い。鮮魚なので「あれもこれも」というわけにはいかないのが残念だけど、できることならあれもこれも買いたいくらいだ。

この写真は、ビンチョウまぐろの中トロ。値札に2,466円と書かれていたけど、「1,000円でいいよ!」と店員さんに言われたのでつい買ってしまった。どうして半値以下になるのか、お店の儲けはどうなっているのか、謎だ。

中トロが!このボリュームでこの値段!ということでつい買ってしまった。

でも今になって気がついたけど、このパックの中に入っているのって、「中トロ部分だけをカットした」ものじゃないな。サクどころか、半身だ。つまり、「ビンチョウまぐろの1/2」ということであって、これじゃあビンチョウまぐろ全身が中トロ、と言っているようなものだ。えー。

見た目はカジキマグロっぽいなあ、と思ったけど、中トロならありがたくいただかなくちゃ!と思って刺し身にして食べた。

うん、あんまりうまいもんじゃないな、という印象。淡白。淡白すぎて、物足りない。

今思えば、これをカツにして揚げたり、漬けにして丼に乗せるというやり方があったと思う。しかし、「せっかく那珂湊で鮮魚を買ったんだから、生で食べなくちゃ」という思い込みが優先し、生で食べ続けることにした。

とはいえ、残っている半分をもう一度そのまま食べる気が起きない。それだったら昆布締めにしよう、ということで料理酒で湿らせた昆布でビンチョウまぐろの両側を挟み込み、丸一日様子を見てみた。

食べてみたらこれが良かった。ああ、ひと手間かけるとうまくなるものだな。水気が抜けて代わりに昆布の旨味が身に入ったため、味が引き締まった。

なお、この刺し身と昆布締めに夕食2回分を費やしてしまい、肝心のあんこうは調理されないまま冷蔵庫に保存されていた。だめじゃん、鮮度が大事なのに。

(2022.03.21)

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