編集後記2026年02月期

オカ・デウス連載本格再開

第二子出産にまつわる話を、ようやく、ぽつりぽつりと書き始めている。

だが、こんな記事をいくら書いたところで、背後に控える「掲載待ち登山記」の巨大な山は一向に低くならない。

未だに2023年7月の話をしているのだから、現実時間に追いつくのは一体いつになるのか。もはや絶望的なタイムラグだ。

正直、今さら「オカ・デウス」を記事にするのは無駄じゃないか、という思いも頭をよぎる。

さっさと出産エピソードを片付けて、元の「どこかの山で右往左往するサイト」に戻すべきだ。・・・まあ、そう簡単にはいかないのが世の常なのだが。

子どもが二人になると、物理的に時間が溶けてなくなる。

「やるべきこと」の増殖速度に、僕の処理能力が追いつかない。

日課の写真整理も、被写体が倍になれば枚数も倍。

整理に要する時間は、もはや「仕様」として受け入れるしかないレベルに達している。

AIと僕:効率化という名の迷宮

Geminiの有料プランを契約した。最近は遠慮なくAIと対話をしているのだが、これはマズい。時間が、恐ろしい勢いで溶ける。ちょっとした疑問を投げれば、即座に分析結果が返ってくる。それでついつい、あれこれ話をしてしまう。

昨日は21世紀以降のプロレス団体の経営戦略を比較させていたら、気づけば1時間が消えていた。

その前日は、坂本龍一亡きあとの音楽界についてAIと延々議論していた。

「それ、切り口がおかしくないか?」と突っ込めば、奴は「大変申し訳ありません」と殊勝に謝りつつ、さらに深い(そして怪しい)情報を提示してくる。

ファシリテーター不在の無限会話。

終わり時が見当たらない。

最近では、息子の運動動画を読み込ませて「改善点を指摘してほしい」なんてことまでやっている。すると、「体幹のブレが見える、もっと手の力を入れろ、運動後に静止しろ」などとあれこれ細かく指導をしてくれる。

アイディア次第で何でもできてしまう。

まさに、きりがない。

当然、このサイトの執筆プロセスにもAIを組み込んでいる。

現在のワークフローはこんな感じだ。

(1) 写真からAIが内容を文章化。EXIFから時刻を抽出。
(2) それをもとに、AIが記事の下書きを作成。
(3) その叩き台を見ながら、僕が文章を書く。
(4) 出来た文をAIに投げ、誤字脱字や流暢さを校正させる。
(5) 最後に僕が調整して、完成。

以前「4つの編集者AIを作った」と書いたが、そのうち3つをフル稼働させている形だ。(ちなみに残る1つの「口述筆記用」は、僕の肌に合わず絶賛放置中だ)

これだけ自動化すればさぞ楽だろう、と思われそうだが、実態は違う。

結局、(3)の工程でほぼ全書き換えが発生するし、何より全体の所要時間は以前より増えている。時短効果、ほぼゼロ。

昔は「書いたら出しっぱなし」だったのに、今はAIの校正結果を真面目にチェックしているのだから世話はない。

放っておくとAIは、たまに文章を僕が使わないような比喩、文体に改悪してくるので、油断も隙もないのだ。

ただ、心理的なハードルが下がったのは確かだ。

文末の処理やテンポがガタガタでも、「後でAIがなんとかしてくれるだろう」と、生煮えのまま書き殴れる。

その後AIがなんとかしてくれるのだが、結局その文をさらに校正するのは僕。何をやっているんだろう。

(2026.03.01)

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