急場しのぎのネタとはいえ、結局書きためしているわけではなく、イチから文章書いているのには変わりないんですけどね。
京都の町を歩いていたら、こんな看板を発見した。

大将軍建設(株)
すっっっげえ強そうな名前の会社なんですけど。
あらかじめ土下座しちゃっても、いいですか?
さすが歴史の町・京都。将軍様自らが采配をふるう建設会社があったとは。単なる旗本かと思いきや、実は八代将軍徳川吉宗っていう「暴れん坊将軍」みたいなものでしょうか?・・・いや、「大将軍」って名乗っている時点でバレバレですね。たとえを間違った。
きっと、お作りになられる建物は「御所」とか「離宮」と名の付くような絢爛豪華なものに違ぇねぇだ。オラたちの手の届かねぇ世界だわ、きっと。
激しく興味を持ったので大将軍建設工業(株)オフィシャルサイトを見てみた。・・・あれ。「新築一戸建て」とか「二世帯住宅」とかものすごく庶民的なんですけど。
恐れ入りました。さては日本人の粋って奴でございましょ?外は地味な呉服なんだけど、裏地が豪華刺繍入り、みたいな。きっとこの建物も、中は「大阪城の黄金の茶室」みたいになっているに違いな・・・え、ごく普通なんですか。
まあ、冗談はともかくとして、ものすごいネーミングの会社があったものだ。「将軍」でとどめておけばよいものを、わざわざ「大」をつけて「どうだ、見たか」と胸を張る名前。恐れ入ってしまう。
きっと、この会社に電話をかけたら「はい、大将軍建設でございます」という応答が返ってくるのだろうが、僕だったら確実に
「すいません私がやりました」
っていわれのない罪を白状してしまうか、
「殿!」
って叫んでしまうに違いない。
昔、友達とやりとりした会話を思い出した。
「法隆寺って誰が作ったか知ってる?」
「そりゃ知ってるよ、聖徳太子だろ?」
「ぶぶー、外れ。大工に決まってるでしょ!」
これをこの会社の物件に応用すれば、こんな楽しい会話もできる。
「俺んち、誰が作ったか知ってる?」
「え?大工さんだろ?」
「はっはっは、将軍様が作ったんだよ、大将軍が!」
(2001.10.20)
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