※2002年春から夏にかけて存在していた「ニュースヘッドライン」コーナーの記事を再掲しています。
■『AKIRA』ハリウッドで実写映画化(リンク先現存せず)
たった数日前、鳥山明の「ドラゴンボール」がハリウッドで実写化される、という話で激しく驚いたばっかりだというのに、その驚きで止まらなくなったしゃっくりがようやく沈静化する暇もなく、今度は大友克洋の「AKIRA」がハリウッドで実写化だそうな。ワーナーブラザーズの配給。今のところ英語でしかこのニュースを伝えるサイトが見あたらないので、その映画化の背景がよくわからないが、鳥山AKIRAを勘違いという訳ではどうやらなさそうだ(ちなみに「ドラゴンボール」は20世紀フォックスの配給)。
しっかし、われわれ日本人はアニメ映画化された時点で満足してしまうんだけど、どうもアメリカ人ってぇのは実写化しないと気が済まないらしい。ストリートファイターしかり、北斗の拳しかり。どうせ、鉄雄が巨大化け物化するのはバリバリのCG使うに決まってるんだから、アニメでいいじゃーん・・・って思うのはへタレなんでしょうかね。アニメの地位がまだまだハリウッドでは低いという事なんでしょうか。自由度が利く分、あの手の作品ってのはアニメの方が有利だと思うんだけど。
それにしても、AKIRAという緻密な世界観を持つ大作を、たったの2時間程度でまとめられるはずがない。1988年に公開されたアニメ映画だって尻切れトンボだったわけだし。結局、鉄雄が超能力使って東京を廃墟にして、化け物化して暴れてお終いというスプラッタバイオレンスもの/カネはもの凄くかかってるんだけど内容が恐ろしくチープなものに仕上がるに10000ガバス。あと、必要以上に金田とケイのラブロマンスに話を仕立てるに500カノッサ。
(2002.04.16)
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