小学生おかでんの読書感想文

実家には、段ボール箱が二箱保管されている。そこにはおかでんの歴史が詰まっていて、若い頃の写真や書簡、大学の履修要項にはじまり、小学生時代の日記や作文がたくさん残っている。このサイトにおける、おかでんの「なんでも記録してやろう」根性を見ればわかるとおり、昔から記録する・保存するという事に執着心が強く、いまだにこういった物が残っている。少しずつデジタルデータ化はしているが、きりがないのでほとんど放置されているのが現状だ。

そんな中で、今回発掘されたファイルを紹介。どうやら小学校3年生の時のものらしいのだが、「読書記録」という帳簿をつけることが1年を通じての宿題であったようだ。読んだ日、本のタイトル、作者、登場人物、一言感想、ページ数、年初からの累積ページ数を記述する欄がある。途中でやる気がうせてしまったらしく、適当にしか書かれていないのだが、中身もいかにも適当で今読むとひっくり返ってしまった。子供ってのはむちゃ苦茶だなあ、と思ったので今回web再録。

■東海道中ひざくりげ 作:十辺しゃいっく(317ページ)
やじ・北のドジなところと、むかしがどんなかがわかり、たのしかった。

※読書感想文がこれで良いのか、と思うが、小学3年程度ではこのレベルがやっとか?

■四次げんせかいのひみつ(253ページ)
四次元のオソロシさがよくわかった。

※何が恐ろしかったのだろう。勝手にホラーの対象に仕立ててしまっている。うわー、今あらためてこの本を読んでみてぇー。

■電池あそび(204ページ)
いろいろなでんちの話がのっていて、発明に好都合だった。

※発明に「好都合」と、なにやら腹黒さを感じさせる文章。なにを企んでいる?

■ドリトル先生アフリカ行き 作:ロフティング(243ページ)
ドリトル先生は動物語をしゃべれるので、うらやましい。

※ドリトル先生というキャラクターの基本設定をなぞっただけの一口コメントが秀逸。本を読まなくても書けるレベルの感想で泣けた。

■ドリトル先生航海記 作:ロフティング(332ページ)
ドリトル先生がとうぎゅうをして、プロより勝ったのですごい。

※すごい、と感心しても、作り話ですから。現実と創作の区別がこの歳ではまだ分からなかったのか?

■ドリトル先生のゆうびんきょく 作:ロフティング(321ページ)
ママ王の顔がたのしかった。

※挿絵にたいしてのコメント?本文と関係ないし。

■ドリトル先生月からの使い 作:ロフティング(288ページ)
すごい大きなががとうじょう。どこからきたのだろう?

※「月からの使い」というタイトルなのだから、月から来たんだと思いますが、どうなんでしょう。

■ドリトル先生月へ行く 作:ロフティング(224ページ)
月に木、水、虫、鳥、水などがあるというとほうもないものがたりだった。

※急に、創作に現実の世界観を持ち込む、空気が読めないコドモおかでん。

■ドリトル先生月からかえる 作:ロフティング
本を書くためにろうやへ入ろうとするドリトル先生は、ちょっとやりすぎではないのかなあ。

※しまいには主人公にダメだしをしてしまった。

結論。小学3年生ごときに感想文を書かせてもダメだわ。

(2009.11.23)

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