アワレみ給へ10周年記念大会in京都

飲んで、死ね。食べて、生きろ。

日 時:1999年(平成11年) 01月15日~17日(2泊3日)
場 所:京都、滋賀、福井
参 加:ちぇるのぶ、おかでん、ジーニアス、ばばろあ、蛋白質、しうめえ、ひびさん、しぶちょお(以上8名)

アワレみ隊には二つの記念日がある。「日」じゃないな。正確に言うと「年」だ。

アワレみ隊そのものが第一回目の天幕合宿を神島で行った1993年。ここから起算してキリのよい年を「記念年」とするパターン。

それとは別に、アワレみ隊の前身となった文化祭向けの映画サークル、「主よ、アワレみ給へ・・・」の第一回作品を作成した1989年から起算したキリのよい年。

1999年は、そのうち「主よ、アワレみ給へ・・・」の10周年、ということもあって、一同が集まることになった。当時はまだそれほど忙しくなかったのか、アワレみ隊メンバー全員が京都に集結。2泊3日の旅行会となった。

とはいえ、特に何か過去10年を振り返る企画があったりするわけでもなく、単なる京都観光旅行だった。

今回も、「ダイエット!?日記」から旅行に関する話を抜粋してお届けする。正直なところ、この旅行についてはダイエット!?日記に補足するほどの記憶が残っていない。

1999年01月15日(金) 1日目

朝食:パン1個、ワイン1杯
電車の中:ビール1500ml、ミックスナッツ
昼食:カレー、ビーフステーキ、パンプキンスープ、エビフライ、赤ワイン200cc程度
アルコール補充:ビール500ml
夕食:鍋、お刺身、雑炊、うどん、ビールいっぱい
UTG:ビール、スナック菓子各種、コニャック

朝6時前から起き出して、旅の準備をしたりいろいろ作業を行った。朝食なんて寮のものを食べることができる時間ではないので、2日前の残り物であるパンを1個と、これまた2日前の残り物でマグカップに注いだままにされているワインを飲んだ。ワインは相当酸化してしまっていて、おそろしく酸っぱい。しかも、表面にほこりが浮いている。なんでこんなワインを飲まなくちゃいけないんだ、と思いつつ飲む。

しかし、「なんでワインを朝から飲むの?」という問いには案外簡単に答えられる。おかでんが率先して飲まなくちゃ、誰が率先して飲むの?って事。今日、お昼前に出会う久しぶりの友人達にもインスパイアさせるために、「お酒飲んでむちゃしてナンボ」って様を見せなくてはならないのだ。だから、朝からワインを飲むわけ。そういう生き様を見せつけて、夜の大宴会で「よっしゃそれなら僕も飲もうか」という気分にみなさまをもり立てる、ってわけだ。ちなみに、お昼の時にどれだけの人間をアルコールに誘導できるかが僕の器量にかかっているので朝から力が入っている。

さて、京都に向かうために結構朝が早い新幹線に乗り込んだ訳だが、同じく東京から出発する友人の姿が見あたらない。「まあいいや」と友人に無理矢理飲ませるためのビール含めて2リットルの缶ビールとおつまみを買い込んで座席で待ちかまえていると、自分のPHSに留守電メッセージが入っている事に気づいた。内容は案の定同行する友達からで、「総武線が遅れてしまったために到着が遅れる、電車には間に合わないので先に行っておいてくれ」という内容のものだった。あーあ。仕方がないので今こうして日記を書きながら二人分のビール2リットルを消費している最中なんだけど、トイレが近くて難儀する。こういうとき、窓際に座っていると非常に不便。よりによって3人掛けの席の窓際に座っていて、しかも乗車率100%なもんだからトイレに行くたびに「すんませんすんません」を連発しなくてはいけないからだ。とほほ・・・。

さて、ここからは旅が終わってからこの日記を書いているんだけど、上の文章めちゃめちゃだねえ。酔っぱらっているので文章がだらだらと無意味に長い。おかげで二回くらい読み直さないと何を書いているのか訳が分からない。よっぽど加筆修正しようかと思ったけど、まあこれもおかでんの生き様、って事で残しておくことにしよう。

京都で参加者各位と落ち合って、さっそく昼食となった。こちらとしては、完膚無きまで「旅情」を満喫するためにもお昼は湯豆腐で熱燗一杯、なんて考えていたんだけどいつのまにか京都タワー地下のお店で食事をする羽目になってしまった。なんたる日和見主義!うーむ、これから先が思いやられる。

・・・と思いきや、このお店はすごかった。上記の通りのメニューが「本日のランチ」として出てきたんだけど、このお値段が780円。お会計の段になって腰を抜かしてしまった。東京近辺だったら、どうあがいても1200円がいいところ。1500円とられてもおかしくない内容かもしれない。そんな料理が京都では780円。京都駅前しかも京都タワー直下という絶好のロケーションでこのお値段なのだから素直に驚くしかない。

やっぱ年をとったら地方生活、って方がいいのかなあ、なんてしんみり。自分自身のライフプランを考えてしまうそんなお昼ご飯だった。

ちなみに、このランチを食べながらワインを2杯ほど頂戴した。お昼からワインとは何事だ、っていう周囲の視線を一身に集めながら、「いやあここまでがんがん攻めないと」といい気分になってしまった。

今回の旅のテーマは旅行一週間前ほどに発表されたのだが、ずばり「飲んで、死ね。食べて、生きろ。」だった。要するに、「飲食の限界に挑め!」というわけだ。もう、旅行開始数時間にして早速このテーマを実践しているあたり、幹事たる責任感ってやつだ。

お昼食べた後、京都観光中にビールをもう一杯。あくまでも懲りない。周りの人間を「おまえら根性がたりん」と叱責しながら、ぐいぐいビールを飲んでいった。もうこうなるとビールがおいしいわけがない。ただ単に「昼間からビールを飲む」というその背徳的な行為と久々の友人達と旅行をしているという高揚感を楽しんでいるだけだ。

宿の夕食は、鍋だった。ガイドブックには「鴨鍋」って書いてあったので、「やっぱ冬の京都は鴨鍋だよな」と鍋を注文しておいたのだ。ただ、一つ気になったのが電話予約を入れた際、宿のおばちゃんが「ああ、カモガワ鍋ですね、わかりました」ってオーダーを受けた事。あれ、「カモガワ」鍋?って思ったんだけど・・・案の定!出てきた鍋は鴨の「か」の字もない鍋だった。水菜がたくさん入った、はりはり鍋がその正体。
おいしかったからよかったけど、なんだか「やられた」な気分を味わった。どうやらガイドブックの記載ミスだったらしい。

鍋を横目にビールをぐいぐい手酌で飲んでいたら、気が付いたら鍋をほとんど食いそびれている事に気が付いた。鍋の底に残った白菜ばっかり食べてる。あともう少しでぞうすいだけ食べる、っていう羽目になるところだった。

しっかり者の友人がしきりに「もうお酒をやめとけ」と合図を送ってくる。すでに部屋には大量に持ち込んだお酒があるからだ。何も値段の高い宿のビールなど飲む必要はない。しかし、おいしい鍋をつつきながらのお酒ってのは何者にも代え難いもんだから、「いーからいーから」ってなだめつつ勝手にお酒を注文しまくった。こういうとき、一番末席に座っている人間は有利だ。すっと仲居さんをつかまえて注文する事ができる。

さて、夕食後部屋に戻って宴会開始。さすがにここまでくるとビールがうっとおしくなってきているが、それでもビールの缶に手を伸ばしてしまった。周りにはめいめいが持ち込んだコニャックやバーボン、日本酒が並んでいるのに・・・。やっぱり相当酔っていたらしい。

後になって計算してみると、この日はビールを4リットル近く飲んだらしい。よくやるよ、全く・・・このほか、コニャック少々、日本酒冷やで3合近く、ってところか。ほんと、「食と酒の限界」に挑んでいるよなあ。

今回の企画のキャッチコピーが「飲んで、死ね。食べて、生きろ。」というのはなんとも蛮勇だ。若気の至り、というか若いからこそできるタイトルだ。今となってもこのタイトルのつけかたは潔くてよかったと思っている。さすがに2011年、齢37歳にもなるとこのタイトルはつけられない。「飲食の限界に挑む」ことは物理的に可能であっても、体調のことを考えると躊躇せざるをえないからだ。若いうちにこういう趣旨のことをやっておいてよかった。

なお、こういう勇ましいタイトルをつけるのがこのころのアワレみ隊企画の通例になっていたが、実際にその通りにむちゃしてナンボをやっているのはおかでんだけだった。強制力があるわけではなかった。

日記内に出てくる「しっかり者の友人」というのはばばろあのこと。それにしても、コニャックやバーボンなんかが並ぶというのは壮観だ。

1999年01月16日(土) 2日目

朝食:ご飯、おみそ汁、おかず各種
昼食:刺身定食
間食:たこ焼き2個
夕食:梅酒、近江牛すきやき、カニ、お造り、ホタテ貝のクリーム焼き、茶碗蒸し、炊き込みご飯、その他細かいおかず、おみそ汁、ビールたくさん、白ワイン100ml程度

お酒を飲み過ぎた翌朝は、防衛本能が働くのだろう。ご飯を食べる量が増える。ふつう、二日酔いになって「うう、朝食はいらない」ってパターンだと思うが、僕の場合二日酔いをほとんどしない。何か胃袋に納めておかないと、どうもおなかが落ち着かないというかなんというか、って感じになるのだ。だから、ご飯をおかわりしてやった。うーむ、朝からチャレンジャーだ。痩せた僕の姿を見て驚いていた奴らが、「これだけ食べてどうして痩せることができるのかねえ」と感心していた。そりゃそーだ、普段からもりもり飲み食いしてりゃ痩せるわけがないんだけど、旅行の時だけは羽目を意識的に外しているんだから。

お昼は京都御所近くの寿司屋で定食を食べた。一度に8名もの人間が押し掛け、しかもばらばらの注文をしたものだからさあたいへん。おそらくこのお店始まって以来ではないかと思われるくらいの大忙しで目を白黒させていた。おかげで「一度にたくさんこられるんでね、こっちだって対応できないんだから」とお店のおばあちゃんに愚痴をこぼされる始末。「はあすいません」ってとりあえずあやまってしまったけど、なんでこっちがあやまらないといかんのだ?後になってむらむらと腹が立ってきた。

ここでもビールか冷酒を注文しようかと画策したが、寿司屋の親父に「なめんなコラ」と怒られそうな気がしたので、我慢。・・・というより、4人掛けのテーブルはすでにお皿でいっぱいで、お酒がのっかるスペースなどどこにもなかったのでやめにした。

さて夕食。2泊目は琵琶湖沿岸の非常に気持ちの良い宿に宿泊することになったのだけど、ここが素晴らしかった。どう素晴らしいかを形容したいところなんだけど、あまりに素晴らしいので内緒にすることにした。ごめんなさい。「いやああそこの宿はよかったよ」って教えるくらいじゃ、大したレベルじゃない。ホントにすごい宿だったら、「こりゃ他人には教えられん」って気分になる。今回がまさしくそう。

夕食がまた素晴らしく、にこにこしながらビールを飲んだ。お昼ビールを飲まなかったので、ビールがとってもおいしい。料理がおいしいのでさらにビールが進む。途中、さすがに同席している友達の視線が気になったので「ここのお酒代は全部僕が払うから、気にせずに飲ませてくれい」と叫んでしまった。割り勘だとなると、お酒飲む人・飲まない人で不公平感が出てしまう。飲まない人が「ちぇっ、人の金だと思ってぐいぐい飲みやがって」と思うだろうな、って酒飲みの人は気にしつつお酒を飲むことになるので、なんだかあまりおいしく飲めない。だったら、金銭負担は一気に倍増するかもしれないけど「自腹でいいから」ってしちゃえばいい。心おきなく飲める、ってわけ。いや、本当はそんな大盤振る舞いするほどのゆとりなんてないんだけど、お酒代全部面倒見てでもいいから心ゆくまで飲みたい、っていわせる料理だったんだから仕方がないじゃない。

部屋に戻って、深夜1時半すぎまで会話しつつお酒を飲んだ。ビール500mlと日本酒、コニャック。どうやらこのコニャックはボトル1本2万円くらいする代物らしい、って事が今更判明した。湯飲み茶碗でぐいっと飲んで「ぷはー」なんて言ってた自分はきっと罰が当たると思う。ごめんなさい、お酒の神様。

二泊目の宿は、今はソムリエの田崎真也氏がプロデュースするホテルになってしまったらしい。琵琶湖の北端に近いところにあるので、立地条件としてはあまりよくない。しかし、静かで落ち着いた雰囲気、ご飯がおいしいということで隠れ家的スポットだった。このあと2003年に、「アワレみ隊10年記念」を京都でやっているが、その時にも利用し、今回同様飯が美味くてたまらんです状態だった。

1本2万円相当のコニャックを持ち込んだのはひびさん。飲む気満々ではないですか姐さん。さすがにおかでんのように昼間っからぐいぐい飲みまくることはしなかったが、夜になると若さにモノを言わせて持久力を発揮。

1999年01月17日(日) 3日目

朝食:ご飯、おみそ汁、おかず各種
昼食:甘鯛の唐揚げ、ご飯、おみそ汁、山菜、ぶりのかま焼き、さばずし、ホタテのバター焼き、ビール中ジョッキ2杯
間食:かたパン、まんじゅう1個
夕食:ビール1000ml、五目焼きそば、ラーメン

旅行3日目。ということで、今日も体重測定結果はなし。宿の風呂場に体重計があったので計ってみたところ、79キロだった。「おーっ、あれだけ飲み食いしても太らないとは!」と大喜びして、「これでますます飲み食いができる」と同行した友達に報告したら、「あの体重計壊れていたよ、めちゃめちゃな体重を表示する」と全く相手にされなかった。数分間だけココロの中に抱いていた期待ってのはかくも残酷に破壊されるものなのだ。

それにしてもつくづく思うのは、昨日も今日も朝食のご飯がおいしいなあ、って事。たくさんお米を炊く旅館だからこそ、この味が出るのだろうか?・・・と自分の生活を振り返ってみれば、朝にしろ昼にしろ、「自炊」でご飯を炊くことはない。だからたくさん炊かれたご飯を食べているはず。不思議だ、なんでこんなに味が違って感じるのだろう。

一つの考え方としては、「せっかく旅館に泊まっているんだから、ご飯だっておいしくなくちゃ残念だ」というちょっとした強迫観念みたいなものがあって、それ故に出されたご飯を「おいしいおいしい」と食べてしまう、って事もある。たとえごくふつうのご飯が出てきたとしても、「いや、このご飯はおいしいはずだ」って食べるものだから、味覚がだまされちゃう。ましてや、今回は僕が幹事として宿選定をやっている訳で、飯がまずいなんてのは自分自身の失策となるんだから必死だ。

まあ、そこまでひねくれなくってもいいとは思うんだけど・・・ようは感性の問題。他人がどう思おうと、本人がおいしければそれはそれで幸せ。知らぬが仏、ってやつだ。よしとしよう。

お昼は敦賀にある観光用の魚市場みたいなところに行った。びっしりと並ぶ魚屋が威勢良くお魚を売っている。カニがいたるところで真っ赤な顔をしてひっくりかえっている。「なんでこんな目に遭わなきゃならないの」って感じで魚が火あぶりにされてその場で提供されていたりなんかする。もう、明らかに観光目的のいんちき魚屋って感じなんだけど、それでもこういう光景は素直にうれしい。魚屋として見るよりかは「魚屋テーマパーク」と解釈した方がいいのだろう。新横浜にある「ラーメン博物館」みたいなものだ。

ちなみに、この魚市場はお値段が観光地ナイズされていて、ちょっとばかりお高い。「ちょっとばかり」ってのはあくまでも遠慮した表現であって、忌憚なく自分の意見を述べさせてもらうと、相当高い。いくらなんでもさば一匹900円であぶった串焼きを売るのは高すぎると思いませんか、旦那。

結局その建物の2階でお昼ご飯を食べたが、やっぱりここもお値段は高め。ぐっとこらえて、甘鯛の唐揚げ定食を食べることにした。しかし、やっぱりこういう「テーマパーク」にいると、ついつい無駄遣いしてしまうってのが人の常。ついつい、食堂の入り口で火あぶりの刑に処されていたほたてのバター焼きとぶりかまを購入してしまった。さらに、ビールを2杯ほど。友達から「えらく豪勢だな」と指摘をうけるまで、自分がいかに散財しているか気づかなかった。考え直してみると、お昼ご飯に3000円以上使っている計算。あーあ、ばっかばかしい。

味のほう?いやね、正直同席していた人間全員が玉砕。値段がお高くて味がいまいち、という結果に終わってしまった。観光地に安くて旨いものなし、という法則は常に日本国内であてはまるのだと改めて認識。

ただ、さばずしだけはあたりだった。これは唯一の救い。

友達と別れ、新幹線に3時間立ちっぱなしで東京に戻った。なんやらかんやらでもうぐったり。