愛玉子を食べる0歳児

猛烈に離乳食を食べ進めている。

アレルギーの心配は随分と後退したこともあって、あとはひたすら、4月に入園する新しい保育園に向けて離乳食ノルマリストをこなしていく。

ただ、面倒なのが「できるだけ食材の食感を残して欲しい」という園からの指示だ。何でも混ぜてミキサーでペーストにすりゃあノルマ稼ぎの近道だが、それだと園の意図と違う。食事のときに「なんだこれ!」とならないよう、ショウガならショウガ、レンコンならレンコンだと素材を理解できているようにしなくちゃ。

その結果、料理数が膨大なことになった。子供のノルマこなしのために大量の料理を自炊し、そのおこぼれを大人が食べる、という構図に。これは一ヶ月前まで想像していなかったことだ。

どこの立派な保育園に入園するんだ?お受験か?と思われるかもしれないが、単に家の近所というだけの普通の認可保育園だ。たぶん、我が家が・・・というか、僕が馬鹿正直に園の指示に従っているだけなのだろう。もっとアバウトで良かったとは思う。

2022年2月、弊息子・タケはグルメ街道まっしぐらだった。なにせ、炭水化物も出ます野菜も出ます肉も魚も出ます、その後はフルーツかデザートも出ます、というフルコースだ。

「ゴメンな、離乳食のノルマを全部クリアしたら、一気に食事が質素になるぞ」

と予め弊息子に伝えているが、0歳児にこの意味がわかるわけがない。

大人の食卓も、次から次へと僕が作る料理でいっぱいになってしまった。食事の際は冷蔵庫から出してきた保存容器が6個くらい積み上がるのは当たり前。さらにそれに本日作ったばかりの料理が追加になる、という有様だ。

もちろん僕はヘトヘトだ。とはいえ、一度キッチンに入って調理を始めたら、その勢いでバババーッといくつもの料理を作ってしまった方が楽だ。洗い物が少なくて済むし、「よしやるぞ」という気合い一発で済む。

その勢いで、タケの離乳食ノルマリストには書かれていなかったデザートも作ってみた。

愛玉子。

台湾のスイーツで、「オーギョーチー」と読む。中国語読みではなく、台湾語読みだ。

愛玉子の種子を煮溶かして固めると、寒天のような黄色い塊ができる。これにレモンシロップをかけて食べる。ちなみに愛玉子の固形物そのものには味がない。

なんでか、近所の激安スーパーでこの愛玉子の素が売られていて、しかも半額シールが貼られていたので衝動買いしたものだ。

粉末をお湯で溶いて冷蔵庫で固めるだけで完成するので、かんたん。

せっかくなので、タケにも食べさせてみた。

この愛玉子の素は既に甘みがつけられている。ひょっとしてハチミツが入っていたら食べさせられないな・・・と思って材料を確認してみたら、ハチミツは使われていなかった。そのかわりに、「こんにゃく粉」という記述が。おい!これ、愛玉子ではなく「愛玉子っぽいものをこんにゃくで作ってみたよ!」という類似品だった。

原材料に「愛玉子」の文字、無し。なるほど、そういうこともあるのか。

軽く衝撃を受けつつ、スプーンをタケに差し出してみたら、ちゃんと食べてくれた。歯がまだ上下揃って生えていないので、寒天レベルの硬さのものも苦手だろうに・・・と思ったが、すんなりと受け入れてくれた。この子は基本的になんでも食べる。

たいてい、初めて食べる料理は一口目ですごく嫌な顔をし、口をすぼめる。子供なりにものすごく警戒していることがよくわかる。でも、「なるほどこういう味と食感なのか」と理解すると、二口目からはすんなりと受け入れてくれる。

この愛玉子もどきも、一口目はものすごくしかめっ面をした。こんにゃくゼリーなんて食べたことがないからだ。でも、そのしかめっ面はわずか1秒で、その後になってぱああああ、と明るい顔になった。何その劇的な変化?

どうやら、甘くてちゅるんとした食べ物にいたく感動したらしい。味覚ってそういうものなのか。

風邪薬も甘いはずなのに、あれは嫌がるんだよな。愛玉子はオッケーなのにこの差は何なんだ?

いずれにせよ、0歳児にして愛玉子(もどき)を食べた、というのは大人の階段を登った感がある。良き哉。

なお、「こんにゃく」というのはこれまでの保育園も、これからの保育園も、離乳食リストに含まれていない。たぶん、アレルギーが出る可能性と、喉につまらせて窒息する恐れがあるから園の給食では出さないのだろう。

(2022.02.11)

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