触りたい、触らせないの攻防(Amazon Echo Show編)

あれこれ触りたい子どもと、触らせたくない親。どの家庭でも展開される構図だ。

弊息子が転んで頭をどこかにぶつけても、「ほら大丈夫、それくらいなら痛くない!」と声をかけて放置するようなおかでん家。できるだけ子どもの自由にさせてやりたいとは思っている。しかし、そうはいっても電化製品の電源引っこ抜き、押し倒しには随分困った。

結果的に我が勢力は圧倒的に退却し、彼が主に生活しているLDKにおいて壁のコンセントはすべて未使用のまま「いたずら防止用の蓋」が被せられた。

正直、不自由だ。

部屋の片隅においている加湿器の電源も、わざわざ高いところにあるコンセントから供給させている。でもこれはこれで、壁からぶら下がっているケーブルが弊息子タケのウズウズ心をくすぐることになるので、できるだけ「見つかりませんように・・・」とさりげない配線にしている。

今となってはタケの身長より高い、ダイニングテーブルの上でさえもニュウ、と手を伸ばしてものを掴む。我々夫婦が追い詰められるのが先か、それとも彼に分別が備わってモノを引っ張ったり取ったりしなくなるのが先か、という状態だ。

洋室に居住している僕らだから、まだモノは比較的高い位置においてある。しかし、畳の和室に住んでいる人は大変だ。全体的にモノの位置が低い。全方位、子どものターゲットになる。

ほぼ毎日夜、僕といしの実家にそれぞれ連絡を取って孫の様子を見せている。

「TV電話」という言い方は時代錯誤感がすごいので、ええと、なんて言えばいいんだろう?

僕の実家へはAmazon Echo Show同士での連絡、いしの実家へはLINE同士での連絡となる。

デジタルネイティブ世代の人からすると、「何を今更」感があるだろうが、僕の世代の「親」ともなると、この手のデバイスやサービスの導入はすごく大変だ。何しろ、ガラケーからスマホに変更するまでが一大事なんだから。

Amazon Echo Showはそんな親世代とやりとりするのは便利だ。「アレクサ、実家にコール」などと声をかければ接続してくれる。LINEによる動画も楽だけど、うっかりスマホ画面のどこかを触ってしまって違う画面が出てしまうと、我らが親世代ならパニックになる。Echo Showもスマホみたいなものだけど、まだ操作ミスが発生しにくい。

ただ、機動力という点ではEcho Showは劣る。生後9ヶ月頃までは、「僕が息子を抱っこして、Echo Showの前に座って会話」ができた。しかし今や、彼は家中をウロウロ歩き回っている。画面から見切れることが増えた。

もちろんこれまで通り抱っこして実家と会話すればよいのだけど、せっかくだから躍動感ある孫をお見せしたい。だから、彼を地面に解き放ち、Echo Showも会話をするときだけ場所を移動させ、テレビの脇に置いている。

ただ、この「いつもはキッチンカウンターの上にある変なヤツが、自分の手が届くテレビ台の上にやってきた」のを見逃す弊息子タケではない。必ず近寄っては、Echo Showを押し倒し、電源を引っこ抜く。これでは会話にならない。

そんなわけで、今ではテレビ台の前にリビングのちゃぶ台を置き、それを壁際に寄せることでEcho Showに近寄れないようにした。ここまでやらせるか。

タケはなんとかして机と壁の隙間に割って入って、Echo Showをゲットしようともがいている。でもそうはさせない。

結局、本来ならソファの前においてあったこのちゃぶ台、写真の通り部屋のすみっこに押し込まれたレイアウトが常態化するようになった。「テレビを見ながら、飲みかけのコーヒーカップを置く」みたいな優雅なことはできやしない。

なお、この写真を撮影した半月後には、いよいよタケはちゃぶ台によじ登ることに成功。Alexaよさらば!我が子息堂々と押し倒すー、とばかりにEcho Showに手を伸ばしたのだった。

(2022.03.16)

コメント

コメント一覧 (2件)

  • タケさん、グングン成長してて、人生最初期の立ち上がりの凄まじさを感じることができますね!
    そろそろ言葉を発し始める頃でしょうか。そんなタイミングに、おそらくおかでんさんなら興味をそそられるんじゃないか、というネタがあります。赤ちゃんがどうやって言語を習得していくのか、という話です。
    今井むつみ先生の「ことばの発達の謎を解く」を読むと、子供の言い間違いには意味がある事など、観察が何倍も楽しくなると思います。今の成長段階を逃すと2度とできない観察になります。
    とりあえず、YouTubeでダイジェストを覗き見るだけでも十分面白いと思いますのでURL貼っておきます。
    https://youtu.be/J7rAZ2tRoT0

  • 米こうじさん>
    情報ありがとうございます。子どもの脳の発達はおっしゃる通り見逃せない状況です。言葉もこれからどんどん覚えていくと思うので、親として伴走していきたいです。紹介いただいた本は図書館に所蔵されていたので、予約手配しました。

    僕も、タケから「本ってなに?」と聞かれたらどう答えようか、今のうちに策を練っておきます。

コメントする

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください