東京都から抗原定性検査キットが届いた

2022年6月時点では、東京都民で濃厚接触者になった人は東京都に申請すれば抗原検査キットを無料で送付してもらえる。

この手の制度は自分で調べて自分で申し込まないといけないので、本当にややこしい。

救援物資の食料品も、パルスオキシメーターも、「希望する人が」「自己申告すれば」支給されるものだ。さすがに東京都としてもリソースに限りがあるので、該当者全員に送りつけるというわけにはいかない。

しかし自己申告制であるが故に、情報を知らない人が損をするという構図になってしまい、本当にこれで良いのだろうか?と疑問に思う。

理想としては、必要な情報がスマホのポップアップウィンドウで自動表示されることだ。しかし、現時点の日本ではそういうしくみを「管理社会」としてあまり歓迎しない文化なので、実現は無理な話だ。

抗原検査キットを頼んで2日後には、ネコポス便で自宅に届いた。

東京都の抗原検査キット。もちろん医療用だ。Amazonとかで安く売っている「研究用」と称する素性の妖しい検査キットとは違う。しかし、これで陽性が出ようが陰性が出ようが、確定診断とはならないので医療機関にかかる必要がある。

でも、コロナ流行で医療機関がパンクしたので、「医療機関にかかっていなくても、濃厚接触者がなんか咳こんでいたり発熱しているんなら『みなし陽性』ってことにしちゃう」というルールになっちゃった。医師の判断が必要だけど、その医師は検査キットの結果を直接見ていなくても、電話診療とかで「よし、アンタは陽性」と決めることができる。すごい時代に生きているな、俺ら。

で、この手の周知というのが都道府県単位で行われているから本当にややこしい。勘弁してほしい。Googleで検索すると、あらゆる自治体のコロナ情報が錯綜して表示されるので、調べる側としては大混乱だ。地方自治を重んじているつもりなんだろうけど、少なくとも市民目線ではわけがわからなくなる。

僕が住んでいる自治体のwebサイトにも情報は載っている。しかし肝心のところで「詳しくは東京都のページを」となっているし、東京都は東京都で「詳しくは厚生労働省のページを」となっていたりする。丸投げするなら完全に丸投げしてくれれば良いのだけど、それぞれがちょっとずつ主体性を発揮しちゃうものだから情報がゴチャゴチャする。

結局、東京都の情報だけではよくわからなかったので、別の都道府県のサイトを見ながら今後の対応について調べることになった。「自主的に自宅療養」となると、そのやめ時をいつにするのか?というルールをちゃんと正確に把握する筆意ようがあるからだ。

2022年6月時点では、「濃厚接触者は7日間の自主隔離。ただし、4日目と5日目に検査を行って陰性ならば期間短縮可能」というルールになっていた。ではゼロ日目はどこになるのか、というと陽性者が陽性とわかり、陽性者を家庭内隔離しはじめた日、なんだそうな。えーと、僕らは陽性者を隔離していないけど、どうしよう?

ほかにも、「無症状に限る」とか「医療従事者の場合は毎日検査して陰性ならば仕事してよい」とかいろいろ「但し書き」がルールには付随している。こういうルールを作ると、「じゃあこの場合はどうなるの?」というイレギュラーケースやグレーゾーンがいっぱい出てくる。グレーゾーンというと悪意を感じる表現だけど、そういう意味じゃなく「正確にルールを守りたいが故に、ますます判断が難しい」ということが増える。僕らは馬鹿正直に運用しようとして、ずっと首を捻りっぱなしだった。

ちなみに肝心の陽性者であるタケは、「PCR検査をした日が0日目」となる。陽性でしたーという通知を受けた日は1日目。なので、濃厚接触者の0日目が陽性者の1日目となり、同じ「7日間の自宅待機」であってもタイミングがずれる。

結局僕は、5月31日から自宅に引きこもり、6月1日に園主導のPCR検査のために一瞬病院まで外出した以外は6月9日まで家から出なかった。我ながら律儀だ。そして6月9日、都からもらった抗原検査キットで陰性を確認し、6月10日から外出再開となった。おひさまが気持ちよかったなぁ。

(2022.06.05)

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