弊息子タケを乗せて自転車で近所を走っていたら、公園の片隅で噴水が吹き上がっているのを発見した。
完全に無防備な噴水で、人の出入りが自由だ。あ、これ、どうやらじゃぶじゃぶ池のようなものらしい。どうぞお子様方、水遊びをお楽しみください、という性質のものなのだろう。
こういうのは、シーズンでないと水が出ていないので気が付かないものだ。たまたま今日、この存在を知ることができたのは真夏のサイクリングだったからだ。やっぱり四季折々、近隣に目を光らせておくと良いことがあるな。知らなかった発見がある。
この公園の噴水は地面のあちこちに吹き出し口があり、それぞれで水が吹き上がったり止まったり、不規則(といっても法則性はあるのだろうが)な動きをする。子どもたちは水を追いかけたり逃げたり、いろいろ楽しんでいた。もちろん、タケもそこで水遊びを楽しむ。
しばらく遊んでいたら、小学校中学年から高学年くらいの子どもたちが数名やってきて遊び始めた。
その光景は、1歳の子どもを持つ親からしたらものすごく野蛮で、育ちが悪い子どものように見えた。言葉もがさつで、動きが乱暴だ。思わず眉を潜めたが、よくよく観察していると実際のところ彼ら彼女らはそんな悪党ではない。ごく普通の小学生だと気が付いた。
小学生の活発さが場を圧倒する。うおおお、なんて言いながら噴水の吹き出し口を全身でふさいでみたり、ミドルキックで吹き上がった水を蹴りつけたり、仲間で走り回る。それはごく当たり前の、小学生ならやる行動だった。
でも1歳児の親からすると、危なくて仕方がない。何かのはずみでぶつかりそうだからだ。僕の目線では、彼らが暴れまわるヤンキーのように見えた。
まだ遊びたそうなタケをなだめながら、その場を後にした。
(2022.07.17)
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