命の洗濯

子どもの行動は猫に似ているところがある。

子育てをする際は猫と接するのと同じに考えればよいのかな?と思ったこともあったが、さすがにそういうわけでもなく、「これがヒトとネコの違いなのか」と感心することが多い。

狭いところを好む、という点ではネコとヒトは一緒だ。

洗面所の幼児用踏み台を持ち運ぶ、という技を手に入れた弊息子タケは、あちこちに踏み台を動かしていろんなものに手をだす。洗濯機の上においてあった洗濯かごもその一つ。

これまで見上げるだけの存在だった洗濯かごをゲットできて大層ご満悦だ。

頼まれてもいないのに、「よいしょ、よいしょ」と言いながら両手で大きなかごを持ち歩いている。重さは大したことがないけれど、なにせ大きいので持ち運びに苦労している。

親としては、このかごに重たいものを乗せて床を引きずり出したら「はい、没収ー」というつもりで様子を見ている。しかし彼は危機回避能力があるようで、没収となる行為はまだ見せていない。

そうやって運んできた洗濯かごを、仕事中の僕のところに持ってきて「どうだ」とばかりにかごの中に入って見せる。入って何が楽しいのか?とおもうが、昔の僕でも、「ちょうど入れるくらいのスペースがあったら、とりあえず入ってみる」ことをやっただろう。なんでだろう?

胎内にいたとき、狭い空間でずっと過ごしてきた名残なのかもしれない。

それにしても大きくなったなぁ。このかごの中にタケを頭までまるごと入れるのは無理だ。妊婦さんでこれだけのサイズのお腹の人は当然いないわけで、それを考えてもタケが1年半近くで成長したことがわかる。

何を今更、って?いや、親っていうのは子どもの成長を日々見ているし子育てに忙殺されている。だから成長が当たり前すぎて、「そういえば生まれたばかりってすごく小さかったんだよな」という当たり前のことを忘れている。

今回はそれを思い出させてくれた。

(2022.07.31)

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コメント一覧 (1件)

  • 命の洗濯<いい記事、良き写真。えぇ私褒めて育てる派です。

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