食べ物の難易度を上げていく難しさ

親としては、子どもに与える食事に対していろいろ気を遣う。

栄養や味、塩っけなどを意識するのは当然として、「食べやすさ」も重要だ。また、本人が食べる意欲を持つような盛り付けや彩り、温度というのも大事。

散らかさないで食べほしいので、親の手間暇を考えれば「長いものは包丁やハサミで短く切る。硬いものは柔らかくする」という形で提供したほうがいい。

しかし、それでもだんだん食事の難易度は上げていくしかない。これは「食育」だのなんだの、高尚な要素なのではない。食べるのに難易度が高くなると、その分子どもは食べるのに必死になり、しっかり食べるからだ。

イージーモードの食事だと食事に飽きて、椅子の上に立ち上がろうとしたりカトラリーを投げたりする。そうしないためにも、食事の難易度を少しずつ上げていく。親の防衛のためだ。

かといって、あんまりハードモードにすると、うまくフォークで料理をキャッチできなくてイラつくし、咀嚼できないからといって口の中のものを吐き出したりする。あくまでも彼の成長を見極めながら、少しずつ、が基本だ。

写真で彼が格闘しているのは、ながいうどん。彼は「吸う」ということができるようになってきたので、うどんを食べることができるようになってきた。

でも、僕としてはうどんはあくまでも導入部であり、本当に食べて欲しいのはキャベツやもやしといった具の部分だ。うどんを食べるついでにこういった具もうっかり食べてくれれば良いのだけど・・・と期待するのだけど、まだそこまで成功していない。炒めたキャベツやもやしは食物繊維を噛み砕くのがあまり好きではないらしく、食べない。

そのくせ、肉は大好きなので、肉だけ選り好んで食べる。おい、野菜も食べてくれ。野菜を2回食べたら肉1回、くらいのペースにしてくれ。

さあこのままいくと、野菜を食べないマンになることが心配だ。スープの野菜や煮た野菜以外で、どうやって野菜を食べさせていくかが次の難易度設定だ。

(2022.12.24)

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