カキフライを前に号泣

夕食の席で、弊息子タケが身を仰け反らせながら号泣している。

僕ら大人が食べようとしている料理が自分のところにないので、「食べたいよぅ」と叫んでいるのだった。

大人の食卓に用意されていたのは、カキフライだった。

先程、油で揚げたばかりのサクサクのフライだ。

彼には食物アレルギーがあるので、今回カキを食べさせるのは時期尚早と親は判断している。彼がカキに対してアレルギー反応を示すかどうかは食べてみないとわからない。しかし、食べてから反応が出ると、その後が大変だ。アレルギー反応が出なくても、ノロウイルスに反応するかもしれないのも懸念点だ。

もし食べさせるのだとすると、金曜日の夜など、翌日寝込んでも大丈夫なタイミングを選ばないといけない。

まさかここまで彼が親の料理に反応するとは思っていなかったので、油断していた。

おそらく彼は、これを「貝類を揚げたものだ」とは思わず、メンチカツかコロッケだと思ったのだろう。彼の中で、だんだんと「茶色い料理はうまい」という知識が蓄積されてきており、このカキフライも食べたことはないけれど「きっと美味しいものにちがいない」という判断に至ったらしい。それで号泣して身悶えして彼は親に抗議をするのだった。

教訓として、今度から「親だけが食べるもの」はできるだけ減らし、もし親だけが食べるものがあるなら、子どもにはその料理に変わる、似たような料理を用意しておくことにする。たとえば今回の場合なら、コロッケを用意するとか。

だんだん彼の主張が増してきたなぁ。これが人権、というやつなんだろう。

(2023.02.13)

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