甲高に生まれついたがために、ニューバランスの靴にたどり着いた

弊息子タケが公園で走り回っていると、ひんぱんに困った顔をして親のところに戻ってくる。そして足元を指差す。

指差す先を見ると、大抵が足の甲を固定している靴のマジックテープが外れているのだった。

靴のサイズがあっていないのかと思い、1サイズ大きめの靴を履かせてみた。すると今度は靴がブカブカで歩きにくそうだ。つま先にずいぶん隙間が出来てしまい、どうもバランスが悪い。

どうも、彼の足は人よりも甲高らしい。そのため、一般的な子供用の靴ではサイズがあわないのだということに気がついた。

子どもは総じて甲高だとは思うが、特に彼はその傾向が強いようだ。そもそも、父親である僕が甲高のため、つい最近整形外科でオーダーメイドのインソールを作ったばかりだ。こんなところで僕の遺伝子が受け継がれるとは、意外だった。

サイズがあわない靴を履き続けたり、脱げやすい靴を履き続けるのは彼の発達に悪影響だ。すぐに改善しなくちゃいけない、ということで「子どもの靴 甲高」でネット検索をかけみた。すると、どうやらニューバランスの靴は甲高に作られているらしい。

とはいえ、実際に履いてみないと判断がつかない。なにせ、「足の長さ」基準で靴を選ぶとうまくいかなかった、というのがこれまでの実情だからだ。

そこで利用したのが、Amazonの「Prime try before you buy」というサービスだった。

服や靴、ソックスといった商品を同時に最大4点まで取り寄せることができ、試着後気に入ったものだけを購入することができるサービスだ。購入しないものは送料無料で返品することができる。また、取り寄せた以上必ず買わなくてはいけないわけではなく、全部気に入らなければ全部返品でも構わない。

もちろん提携しているメーカーの限られた商品しか取り扱いがないので、品揃えは多くない。しかし、幸いなことにニューバランスの子ども用の靴は取り扱いがあり、3点ほどお試しさせてもらった。

届いた靴をさっそくお試し。

なるほど、これはたしかにいい。甲高のタケが履いても脱げない頑丈さと、しっかりした粘着力のマジックテープ。安心感が全然違う。ピタッと足に吸い付いているかのようだ。
これまで、1足800円程度で売られている西松屋の靴しか履いてこなかったので、その差は歴然だった。これは西松屋が悪いんじゃない。売ろうとしているものがそもそも全く違うものだ。その分、値段も5倍くらい違う。

「西松屋の靴でこれくらいしっかり履けるものがあれば良いのだけどねぇ・・・」と夫婦で話をするが、それは無理というものだ。少なくとも、我が息子は西松屋で売っている「ごく平均的な日本人の足を想定して作った靴」ではサイズがあわないのだから、高い靴を買うしかない。オシャレのためではなく。

ニューバランスとはいえ、どの種類でも甲高に作られているわけではない。3種類試してみて、足にフィットするもの・しないものがあったので、結局「313」というモデルの靴を買うことにした。なお、今回取り寄せた靴のサイズ(13センチ)ではちょっと彼にとって窮屈だったので、全品返品にして、改めてAmazonで13.5センチの靴を買い直した。こういうことができるのも、「Prime try before you buy」の良いところだ。

※念のため言っておくが、ステルスマーケティングではない。真面目に、「個人の感想です」だ。

ニューバランスの靴を導入して以降、彼は自分で靴を脱いだり履いたりすることができるようになった。そしてマジックテープが外れてベソをかくこともなくなった。良いことづくめだ。ただ残念なのは、今後彼の成長とともに若干お高い靴を買い直す必要がある、ということだ。

子育てはお金がかかる。いろいろな面で。

(2023.02.18)

コメント

コメント一覧 (4件)

  • おかでん殿
    Amazonの「Prime try before you buy」ザービス知らなかったです。今年の夏用に足首をホールドするサンダル試してみようかな?
    自分は特別甲高な訳では無いのですが、足幅が最低限ニューバランスのトリプルEでないとキツいので、NIKEとかadidasは無理ゲーでして、学生時代(スパイク以外の場面)から現在のウォーキング用途までニューバランスを愛用しています。高校生時代は学ランと黒の革靴という普通の規則だったけど、2年生あたりから、黒のレザー仕様Reebokが流行って公式行事以外の場面ではよく履いていました。生活指導「黒の革靴にしなさい!」→生徒たち「よく見て下さい、黒の革靴ですよ!」なんてやり取りが…。ま、校則=法律で未成年が禁止されている事(飲酒・喫煙・雀荘・場外馬券購入等々)だったので、緩い緩い(笑)

  • 軍曹殿>
    日本人は足が幅広、って言いますが、軍曹殿もですか。僕もです。
    アウトレットモールなんかに行くと、NIKEのお店が結構デカく構えていて、バーンと品揃えをしています。売れ行きも好調なようですが、あの細身のスタイルを履ける人って日本人でも多いんだな!と驚かされますよね。

    ニューバランスは甲高だけでなく幅広にも対応しているんですか。それは良いことを聞いた。今度自分用にも検討してみます。

    軍曹殿の若かりし頃に黒の革靴を巡ってそんなやりとりがあったとは。黒の革靴だったらオッケーなら、ベルビルのような米軍軍靴メーカーのブーツでも良かったのだろうか?そういえば僕も学生時代は黒の革靴が校則で規定されていましたが、ブーツを履こうというアイディアはなかったです。今思うと惜しいことをした。

  • 「Prime try before you buy」、以前友人へのプレゼント用(と、ついでに自分用)にアシックスのシューズを買った時に存在に気付きました。その時は2人とも、既にアシックス着用歴があってサイズ感もわかっていたので使わなかったのだけど。
    今回改めて「いいかも」となったのは、その友人のシャツを買うのに使えるかも…と思ったから。現在5Lなのだけどそろそろ6Lのほうがいいかも、な感じで、でも近場には6L以上を扱ってる店がないというジレンマ。
    となるとネット通販なんだけど、大きいサイズに限らず身につけるものって実際着てみないとなんともいえないところが多いんですよね。
    Prime tryならそこのところがクリアできるし、おかでん隊長の記述を読む限り返品理由は「サイズが合わない」以外でも大丈夫そう。これはいいかも!と思ったんだけど…、大きいサイズ、かつPrime try対象という商品がみつからない。無いのか、探し方が悪いだけなのかはわからないけど。
    となると、大きいサイズ専門店のネット通販の詳細をチェックしてみるほうがいいかもしれないですね。なかなか大変。

  • 一平ちゃん>
    「Prime try before you buy」、ちょっと前までは「プライムワードロープ」という名前でした。いつの間にか名前が変更になった模様。

    品揃えが少ないのはやむを得ないのかな、と。だって、プライム会員限定とはいえ、送料無料・返送料無料・試着してもオッケーなわけでずいぶんコストがかかるサービスです。
    このコストはAmazonが負担しているというより、たぶんPrime tryに参加しているブランド負担なんでしょう。
    諸経費を負担してでも、最終的に自社製品を選んでくれればありがたい、というマーケティングだと推測しています。

    なので、僕ら消費者としてできることは、このサービスを使って、正しく返品するなり購入するなりして、メーカーに「Prime tryに参加すると儲かるぞ!」と認識してもらうこと。
    汚した状態で返品するとか、買うつもりもないのに取り寄せるとか、そういう民度の低いことが少なければ少しずつ参加メーカーが増える・・・と期待したいです。

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