ストライダーに乗る動機づけを与えるのは難しい

ありがたいことに、我が家はいしの友人や親戚からいろいろな子育て用品を貰っている。

子育て用品のお古がもらえるのは女性同士のコミュニケーション力がなせる技だと感心するし、ちょうどいしの周囲に子育て中の人が大勢いたからだ。

「結婚適齢期」という表現は、現代において使いづらい言葉になった。「人それぞれに人生があって、結婚適齢期という発想は古い」という意見があるだろうし、「結婚適齢期よりも年齢が上になったら、結婚不適齢なのか」という批判もあるからだ。

でも、「友だちから子育て用品のお古を譲り受ける」という点においては、確実に結婚適齢期は存在する。周囲の友だちや親戚が結婚し、出産しているのと時期を前後して自分も子どもを授かれば、いろいろ子育て用品の授受ができるからだ。エコシステムの輪に入ることができる。

一方、僕のように47歳にして子どもを授かった場合、僕の知人親戚で子育て中の人が極端に少ない(いない、というわけではない)。また、僕の親はすでに後期高齢者であり、孫である弊息子タケに対して一緒になって遊んだり喜んだりする気力がなかなかない。やっぱり、若いうちに子育てを経験したほうが、何かと都合が良い社会だと思う。

それはともかく、いしの友人からストライダーを貰っていたので、使ってみることにした。

ストライダーという乗り物は、僕が子育てをするまで知らない概念だった。少なくとも僕が子どもの頃にはなかった乗り物だと思う。

早く言えば、ペダルがついていない自転車だ。サドルに座って、足こぎをして前に進む。足が地面についているのですごく危険なことはないけれど、二輪車なのでグラグラする。なので、ストライダーを乗りこなした子どもは平衡感覚が養われるし、今後自転車の乗り方を覚ええる際にスムーズに習得できると言われている。

タケにストライダーを見せたら、「ぼくののりもの!」とすぐに思ったらしい。彼の体格からすると持ち運びにくいだろうに、一生懸命倉庫から外まで運んでいく。

これは喜んで乗ってくれそうだ、今から楽しみだ、と思っていたのもつかの間、いざ彼を乗せてみたら、グラグラしてバランスが取りにくい乗り物ということに彼は不満だったようだ。一回ストライダーが横倒しになった時点ですっかり興味を失ってしまった。その後は走って公園の別の場所へと行ってしまった。おーい、頼むからストライダーを片付けてくれ。

2歳ちょっとの彼は、まだ「辛抱する」「訓練する」「努力する」ということが苦手だ。そして集中力も乏しく、「面倒だな」と思ったらすぐに他のことに注意が向いてしまう。今回がまさにそう。

早い子だと、2歳になる前からストライダーを乗りこなすそうだ。それはすごい。

他の子と我が子を比較して、早いとか遅いと言うつもりはない。でも、こういう出来事があると、ついネットで調べてしまう。「ストライダー 年齢 いつ」みたいな検索ワードで。

(2023.06.05)

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