Amazonにおける1年で最大のセール、「Amazonプライムデー」が始まる。セールに備えて、弊息子タケの靴を買うことにした。
彼はつい先日、靴のサイズを1サイズ上げたばかりだ。なのですぐに靴が必要というわけではないのだが、どうせ遠くない将来には必ず必要となる。彼の場合、「足の甲の高さがある」という身体的特徴があるので、それにあった靴を選ぶとなると選択肢は自ずと限られる。なので、セールのときに先走って買っておいても後で後悔することはないと僕らは判断した。
とはいえ、成長ざかりの子ども用に毎回ニューバランスの靴を買っていたら、お金がかかって仕方がない。実家の母にタケの靴の値段を教えたら、「私が履いている靴よりも値段が高い」と言われたくらいだ。なので、ニューバランス以外で、安くて幅広甲高の足に合うキッズスニーカーを発掘したい。
こういうときに役立つのが、「Prime Try Before You Buy」のしくみだ。お試しで靴をいくつか送ってもらって、その中で気に入ったのがあったらそれを買い、気に入らなかったものは送料はAmazon負担で返送する。
今回は、これまで彼が履いてきたニューバランスの313を1サイズアップさせたものを王者枠として用意し、挑戦者枠として「イフミー」「キャロット」という2つのブランドの靴を取り寄せてみた。ちなみに、ニューバランス以外は3,000円台で、ニューバランスだけは4,000円～6,000円する(何色を選択するかによって、値段が大きく変わる)。ニューバランスの靴には満足しているのだけど、もう少し安い靴でも同等のはきやすさならそちらを採用したい。
まず、王者枠のニューバランスを彼に履いてもらう。
ポチップ
現在14センチの靴を履いていて、今度は14.5センチだ。当然、履き心地に何の不満もない。赤い靴を選んでいるのは、単にこのカラーリングが一番安かったからだ。それ以上の意味はない。
「これ、新幹線？」
タケが聞いてきて、僕は不意を突かれた。
「どうかな？」
と曖昧な返事を返すと、彼はもう一度、「これ、新幹線？」と聞いてきた。えーと、赤いと新幹線をイメージするのだろうか？
彼は秋田新幹線を何度か見たことがあるけれど、それが頭にこびりついているのだろうか。僕は適当に彼に話をあわせ、「そうだね、新幹線だね。秋田新幹線だよ」と答えておいた。それを聞いて、タケは満足そうな顔をしていた。
今度は、キャロットの靴を彼に履いてもらう。
ポチップ
この靴の色はネイビーだったのだけど、これを履いたらまた彼は「新幹線？」と僕に聞いてきた。えーと、この色をした新幹線は存在しないぞ。でも、紺色って青色に近いので、東海道山陽新幹線をイメージしたのかもしれない。
また僕は彼に話をあわせ、「そうだねー、新幹線だねー」と答えた。すると、また彼は満足そうな顔をした。
子どもと接するとき、親が子に「違うよ、新幹線はこういう色じゃないよ」「靴は靴だよ。新幹線は鉄道だよ」なんて教えても意味がなく、子どもがひとまず満足するように話を合わせることも大事だと思った。彼だって、ゴーッと轟音を立てて走る実際の新幹線と、自分が今履いている靴とが一緒だとはさすがに思っていないだろう。ただ、彼なりに知っている知識をお披露目したくて、僕に話しかけているのだろう。赤や紺色から新幹線を連想した、というその脳神経の繋がりに対して、親として無条件で彼に拍手を送ろう。
ちなみに、新幹線と聞いて満足したタケは、このキャロットの靴についていたタグをバリバリを引きちぎってしまった。商品そのものを汚したわけではないので、これでも返品はできるのかもしれない。でも、「Prime Try Before You Buy」の仕組みが今後も続いて欲しいので、返品する商品はできるだけきれいな状態のものにしたい。僕らが良き消費者であることで、いろいろなサービスが維持されるはずだ。
ということで、今回は「キャロット」の靴を購入することになった。
ちなみに、「Prime Try Before You Buy」で3足の靴をお試しで取り寄せたのはプライムデーの一週間前だ。靴が到着し、吟味し、最終的にキャロットの靴を選択して残りを返品したのがプライムデー当日。プライデー期間中の決済になったので、ポイント付与率が上昇したはずだ。
(2023.07.06)
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