ほおずき市でほおずきを選ぶ

浅草寺のほおずき市というのは、以前から存在を知っていたのだけど今年初めて訪れた。これも東京の夏の風物詩なのだという。

なんで7月9日にほおずき市が開かれるのかというと、この日が四万六千日の縁日だからだ、という。聞いたことがない概念だが、調べてみると「この日に参拝すると、46,000日参拝したのと同じご利益が得られる」という。なんて都合が良いんだ。一粒万倍日という概念よりもさらに上をいく、コンビニエンスな参拝がこの世に存在していたことに驚き呆れた。

一方で、難病治療とか合格祈願といった切羽詰まった願掛けに関しては、「お百度参り」という根性論が存在する。百回お参りするくらいなら、四万六千日の縁日に1回お参りしたほうが460倍ご利益があるということになる。もうこうなると、何が正解なのかわけがわからない。結局はお参りした本人が納得するかどうか、次第なのだろう。仏や神は、そういう人間の煩悩を見守っている立場にすぎない。

入谷鬼子母神の朝顔市で朝顔を買って間もないこともあり、ほおずきの鉢植えは我が家にいらないなぁ・・・と思っていたのだが、ほおずきの実だけを売っている屋台もそこそも存在して「これは良い!」と思った。ほおずきの実は1個100円。衝動買いをするにはちょうど手ごろな値段だ。

我が家は2個買った。1個だけを買ってリビングに飾ると、弊息子タケがゴミを外から拾ってきて、家の中に放置しているだけのように見えてしまうからだ。2個だと、インテリアとして少しは様になると思った。

2個のチョイスはもちろんタケにお願いした。もちろん彼には審美眼なんてこれっぽっちもないので、彼は即座に2個選んでくれた。でもこれを毎年毎年繰り返していたら、いずれ彼は「このほおずきは昨年買ったものよりも良いね」などと言うようになるかもしれない。とにかく、同じイベントを毎年繰り返すことが大事だ。来年もまたほおずき市に家族揃って訪れたい。

(2023.07.09)

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