ひもくじというゲームの概念を理解するのはまだちょっと早い

子ども向けイベントで、ひもくじを無料で引けるというので弊息子タケが挑戦。

ひもくじは、目の前にたくさんぶら下がった紐のうちどれか一本を引っ張ると、その紐に吊るされた景品がもらえる、というものだ。どの紐がどの景品に繋がっているのか、ぱっと見わからないように作られているのが面白いところだ。

ただ、2歳児にとってこういう「ゲーム性」は理解が難しい。彼は目の前の紐を引っ張ろうとしないで、紐をかき分けて奥にある景品そのものを手に取ろうとする。慌てて一同、「いやいや、そうじゃなくって」と彼を静止し、もう一度仕切り直しにするのだけど、やっぱり彼は景品をダイレクトに取ろうとする。

保育園では、磁石を使った釣り遊びをやっている。なので、いきなり「魚ゲットォォォォ」なんてことはしないで、不自由なりに磁石がついた釣り糸を垂らし、魚の鼻っ柱に取り付けられたクリップと磁石とがくっつくように苦心しているはずだ。

釣り遊びの場合は、魚が釣れたよ!という達成感、そして「もっと釣る!」という次への期待感が彼の中でゲームルールの理解促進に繋がっているようだ。しかし、このひもくじのような「1回限りだよー」「紐を引っ張ったら、何らかの景品がくっついてくるよー」という遊びだと、「なんで意味不明な紐を引っ張らないといけないんだ。景品そのものをよこせ」という発想になってしまうらしい。ある意味、彼の短絡的な発想はとても正しい。

(2023.08.05)

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