Eテレを普段から見せておけば良かったかもなぁ、と思うこと

「ドドン」こと盆踊りに足繁く通っているが、弊息子タケはほとんど踊ったり踊りの輪に加わらない。ほんのちょっとだけ、手をヒラヒラさせることがある程度だ。

現在の彼にとって、誰かの踊りを模倣するという経験がほとんどないし、保育園ではリトミック的なこともやっていないようだ。そのため、盆踊りに対応できる頭脳にはまだなっていない。

そういう彼の姿を見ると、「あー、彼にEテレをもっと見せられる時間の余裕があればなぁ」と思う。具体的には、「いないないばぁ」や「おかあさんといっしょ」を見る時間だ。

夫婦共働きでの我が家では、彼にテレビを見せる時間的余裕がほとんどない。彼は保育園から帰ってきたら、風呂、食事、歯磨き、寝る前の絵本読み聞かせで一日が終了だ。翌日の朝は親の身支度が終わり次第、保育園に出発する。

スキマ時間にテレビを見せることは可能なのだけど、数分間だけテレビを見せると彼が「もっと見たい」とダダをこねはじめる。せっかく「テレビ面白いぞ!」と思った直後に「もう終わりだよー」と親から告げられたら、そりゃあ腹も立つしダダをこねたくなるに決まっている。そんなわけで、我が家では場繋ぎ的にテレビを見せることは一切していないし、長時間テレビを見せることもしていない。

昔はもうちょっと時間に余裕があって、録画したEテレを見せることができた。なんで今は見せられなくなったんだろう?仕事が忙しくなったからか?と我ながら不思議で、あれこれ理由を考えてみた。

確かに仕事が忙しくなったのは事実で、保育園のお迎え時間が遅くなった。ただそれ以上に、彼が成長したことがむしろテレビ視聴の時間を奪っていることに気がついた。今、彼を保育園にお迎えに行くと、ソックスを自分で履くだの履かせてくれだので数分、靴を履くのにさらに数分、道路を歩いていたらいろんなものが気になってさらに数分、とどんどん時間がかかるようになってきた。

昔は保育園から抱っこで連れて帰ることができたので、無駄な時間がなく帰宅することができたのでそれと比べれば大違いだ。

「おかあさんといっしょ」などを見ながら、音楽にあわせて体を動かしたり、振り付けを覚えたりできれば良いのだけど・・・現状の我が家ではなかなか難しい。見せる時間だけならなんとか確保できるけど、彼の横に親が付き添って、一緒になって踊ったり歌ったりして彼を誘導しないといけないからだ。彼一人でテレビを見せると、テレビに近寄ってあっけにとられたような無表情でじーっとテレビを見つめている。これじゃダメだ、単にテレビから垂れ流される刺激を快楽として受け止めているだけだ。

保護者会で、タケの同級生の親御さんと話をしていて「うちの子はほっとくとスマホでYouTubeをずっと見てるんですよ。夜の12時近くまで見ていることもあって、週末は朝の10時頃まで起きてこないんです」という話を聞いた。これには仰天した。すげえ。それを許容する親もすごいが、子もすごい。

YouTubeを操作できていることがそもそもすごいし、いくら刺激満載の動画とはいえ、長時間見続けられる集中力と好奇心は驚きだ。もちろん2歳児が夜更かししてYouTubeなんて身体的にも教育的にも良くはないだろうが、そこまで突き抜けた生活を送っていれば、語彙力や表現力が優れたニュータイプな存在になれるかもしれない。

その点弊息子タケは凡庸だ。そもそも親である僕が彼に凡庸な情報や知識しか与えていないのだから当然だ。非凡になれ、とまでは思わないが、何かユニークな特徴を彼には持って欲しい。どうしようか、親の悩みは尽きない。

(2023.08.05)

コメント

コメントする

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください