「特別展 やまと絵」は2歳児にとって不評だった

弊息子タケに習い事をさせるといった、特別な教育を施す予定は今のところない。せいぜい、通信教育の「こどもちゃれんじ」を与えている程度だ。これは彼におけるおもちゃであり、暇つぶしツールだと僕は考えている。

なので、彼にはこれまでほとんどおもちゃを買い与えたことはなく、貰い物で済ませている。

一方で僕が彼に対してどんどん体験させているのが、美術館・博物館巡りだ。

僕自身、昔は一年間に何百もの展覧会を巡るということをやっていた。

https://awaremi-tai.com/pilgrimage

結婚を契機にその趣味は止めてしまったのだけど、最近は子どもにも僕と同じ体験を、ということで美術館・博物館に積極的に行っている。

もちろん2歳児が美術館に行ったところで、彼の知識や経験に直接的に役立つことはない。数日後には、行ったことさえ覚えていないくらいだろう。それでも僕が彼を連れて行くのは、小学校に入るまでに数百もの美術展などを見ていれば、なにか彼の感受性に影響を与えるのではないか?という壮大な実験をしたいからだ。

とはいえ、お金をかけてまで彼を美術館に連れて行こうとは思わない。ありがたいことに美術館・博物館は幼児の入場料は無料なので、彼を美術館などに連れて行くのは小学校に入るまでの間だと思っている。

彼の入場料が無料、ということを良いことに、スケジュール上行くことができる美術館・博物館には無節操に行くことにしている。ジャンルは一切問わない。ジャンルがバラバラであればあるだけ、彼の脳は困惑し、「これはなんだろう?」と考えるきっかけになるはずだ。

絵本や図鑑の世界にとどまらず、意味不明な作品もいっぱい見て欲しい。

ただ、さすがに2歳児には無理がある美術展があるのも事実だ。「キュビスム展」は彼にとって意味不明すぎる絵が連続し、彼は会場の後半で作品への興味を失った。そして今回見た、「特別展 やまと絵」は、会場に入って1分で飽きた。

2歳児にとって、国宝だろうが重要文化財だろうが、関係なかった。

せめて、ウサギをはじめとする動物が描かれている「鳥獣戯画図」を見れば興味が復活するかと思ったが、モノクロという時点でワクワクしないらしい。人混みの多さも相まって彼はウンザリしてしまったらしく、奇声を発し始めたので、僕は彼を抱きかかえて小走りで会場を後にした。

僕たちは「展覧会で作品を鑑賞する」ということはできていないが、それでも彼にいろいろな作品が世の中には存在する、ということをチラッと知らしめるという点で目的を達成できている。

今後も、他の観覧者の迷惑にならないよう気をつけつつ、彼を美術館・博物館に連れていくつもりだ。

(2023.11.03)

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