子どもでも小指を立ててカトラリーを使う

小指を立てて飲み物が入った缶やグラスを持ったり、小指を立ててカトラリーを持った状態で食事をする人がいる。そういう様子は、「あの人、小指が立っているぞ」と周囲から笑われたりする。

「食事の際、無意識のうちに小指を立ててしまう人は、自己愛が強い人だ」

という話を聞いたことがある。おそらく、この見立ては科学的に証明されたものではないと思うが、ちょっと気になる指摘だ。他人から「あの人、自己愛が強い」と思われないよう、自分の食事の際に小指が立たないように気をつけてしまう。

一方で、2歳の弊息子タケも、時々ぴょこんと小指を立てて食事をしていることがある。

2歳でも小指が立つことに感心するとともに、「自己愛が強い人は小指が立つ、というのはたぶん迷信だな」と思った。

なお、現在のタケは、スプーンやフォークを握りしめる持ち方からの脱却を目指している。親や保育士が、ペンを持つのと同じような持ち方を見せたり、彼の手を取って実際にやらせてみたりしている。

しかし、彼にとっては現在の「スプーンの柄を上から握りしめて食べるスタイル」に不自由していないので、周囲の大人がスプーンの持ち方を指導してくることが不愉快だ。ちょっとは新しいスプーンの持ち方に挑戦してみるものの、すぐに疲れて元の持ち方に戻ったり、親に対して「キエエエエ」と奇声を発して「これ以上、この件については構わないでくれ!」と主張をしてくる。

彼が正しいスプーンの持ち方を身につけるまで、まだ当分時間がかかりそうだ。

(2023.11.04)

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