
弊息子タケに、「今日の夕食を作って欲しいな。おにぎりを作ってください」とお願いすると、「いいよー」と快諾してもらえた。
彼は、いそいそとおもちゃが片付けてある棚に行き、ハロウィンの時に保育園で作った、カボチャのおばけのお面を持ってきた。そしてそのお面を被り、「さて、次はどうするの?」と僕の顔をまっすぐ見る。どうやら、お面を被るのはあまりにも当たり前のことであるらしい。
おそらく家の中にある「コック帽っぽいもの」を探すと、このカボチャのお化けのお面になるのだろう。
気合が入った料理人が誕生したのだけど、おにぎりを握るという初めての体験は彼を大いに困惑させた。握ると潰れる米粒、そして触れば触るだけネバネバしてくる感触。僕は粘土遊びの延長で彼がご飯と楽しく触れ合ってくれれば良いと思っていたのだけど、粘土と違って「ベタつく」というのが彼にとっては不快だったらしい。
そうそうに彼はギブアップし、「ゴシゴシしたいよぅ」と言いながら手を洗いに洗面所に行ってしまった。今思うと、ラップでくるんでおにぎりを作るやり方にすればよかった。いきなり素手でご飯を握ってください、というのは2歳児には無理だったと思う。難易度設定を完全にミスった。
(2023.12.04)
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