今度は「ヒトメタニューモウイルス」だって。

弊息子タケ、この1年はすっかり丈夫になってほとんど保育園を休まなくなった。

生後6ヶ月から1年半くらいまでが軟弱で、頻繁に熱を出したり回復が遅かったりした。しかしそれを超えると、案外丈夫な生命体に育ってきた。

とはいえ、彼がこれまで保育園で拾ってきた病気は変な名前で聞き慣れないものが多い。「ヘルパンギーナ」「手足口病」「RSウイルス」「ロタウイルス」などなど。

子育て経験のある親なら定番の名前だが、子育て経験がない人ならば「なにそれ?」という病名だ。僕も全然知らなかった。それもその筈、僕が乳幼児の頃にはまだ流行っていなかった病気が今や日本では定着しているからだ。

このたび、久しぶりにタケが39度の発熱でぐったりしたので小児科医を受診したところ、「ヒトメタニューモウイルスが流行っているようですよ」と言われた。おっとまた出たぞ、なんだかおどろおどろしい名前の病名。

この手の乳幼児の感染症は、対処療法で熱や咳を押さえ、自然治癒するのを待つしかないそうだ。インフルエンザのように菌をやっつける薬があるわけではない。なので、解熱剤であるアンヒバ坐薬を処方してもらって、帰宅した。

COVID-19とインフルエンザの検査は鼻腔拭いの簡易検査キットでその場で陰性が確認できた。その点では心配なかったのだけど、ヒトメタニューモウイルスの検査は保険適用外となるため、実費負担となる。先生は「何であれ対処療法しかないので・・・」とおっしゃるので、ヒトメタニューモウイルスかどうかの確定診断はしなかった。

保育園(および自治体)は、もし園児が感染症にり患した場合、登園再開するためには医師から「登園証明書」を発行してもらうことを求めている。解熱して、食事も通常通り摂取できていて、下痢等の症状もない状態であることを医師に証明してもらうことになる。

一方、感染症の検査を実施しておらず、確定診断が出ていない場合は「感染症と決まったわけではなく、ただの風邪かもしれない」のであって、登園証明書を用意する義務はない。これは制度として不完全だと思う。だって、お金を払って確定診断をしてもらった子どもが、むしろ登園に向けた手間が増えてしまうのだから。だったら検査をしない方がいい、ということになる。

結局、タケがヒトメタニューモウイルスなのかどうかは不明なまま、元気を取り戻して保育園に復帰していった。ちなみに彼が保育園を休んだ日、クラスメイトの半分が休んでいたそうだ。どうも「単なる風邪」じゃなさそうだ。

タケを含めて体調を崩してしまった子どもたちはともかく、こんなウイルスの猛威にさらされても平気だった残り半分の子どもたちの強靭さがとても気になる。どういう育ち方をしているのだろう?

(2024.01.31)

コメント

コメントする

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください