弊息子タケに、半世紀前のおかでん一家の写真を見せた。
おかでんの父母、兄貴、そして僕が写っている、写真館で撮影した1枚だ。
ちなみに僕は、
でタケが着ている服をパリッと着用して写真に収まっている。本当に半世紀、この服は世代を超えて生き残ったんだなと驚かされる。
で、面白いのがタケの反応だった。タケに僕の写真を指差し、「これは誰?」と聞くと「タケちゃん!」と答えた。服装に見覚えがあるし、50年近く前の僕の顔は、確かにタケと似ている。
そして、僕の父親を指差し、「これは?」と聞くと、「父さん!」と言う。一世代ずつ、彼は誤認識しているのだった。面白い。それだけ、3世代で顔が似ているということでもある。男系として、ちょっと嬉しい。(本当に遺伝子が引き継がれている、間接的な証明みたいで)
今度は僕の母親を指差して「これは?」と聞くと、タケは「お母さん」と言う。ただこれはさすがに若干疑わしいと思ったようだ。だって、おかでん母と、いしとは顔が似ていないからだ。しかし、「父さん(と思しき人)」と「タケちゃん」が写っている写真なんだから、よくわからんがこの女性は「お母さん」だろう、と思ったのだろう。
こうやって類推することができるようになった、というのは3歳児ならではの成長だ。
最後に、おかでん兄の写真を指差し、「これは?」と聞くと、彼は完全にお手上げとなった。3人家族であるはずのタケ一族なのに、見知らぬ人が1名、さも当然かのように写り込んでいるからだ。
彼は「オオカミ!」などと意味不明かつ適当なことをいい、この自分の理解にとって不都合な存在の人物についてはなかったことにしてしまった。
(2024.05.04)
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