今年も五月人形としてカブトを飾ったが

家に飾っていた五月人形のカブトを被りたい、と弊息子タケが言ってきたので被らせてあげた一幕。

ハリボテではなく、ちゃんとした金属製のカブトなので相当重たい。彼の人生、首が座ってからまだ3年しか経っていないのでこの重さは耐えられなかったようだ。首をすくめて、すぐにギブアップした。

以前、ロシアがウクライナを侵攻したことをきっかけに、僕は「武具を飾って男児の健康を願うという習慣はもう時代遅れ」と考えた。今でもその考えは変わっていないのだが、世の中を見渡す限り、五月人形にカブトを飾るという文化は全く廃れていないようだ。タケが通う保育園にだって、玄関に大きなカブトが飾られている。

でも、親から譲り受けたカブトなので、毎年こうして飾っている。捨てるに捨てられないものだし、世代を超えて半世紀、我が家に伝わってきたものだからだ。家族・親族の思い・願いがこのカブトには込められているので、安易に「カブトを飾るのをやめます。捨てます」とはならない。

いっそのこと、カブトのかわりにダースベーダーの頭とか、ガンダムの頭を飾ったほうが良いのではないか?という気もするのだが、そうなるとハロウィンのようだ。伝統も文化もへったくれもない。

(2024.05.08)

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