人生初のハンバーガーを食べてご満悦

いしが不在のとき、お昼ご飯のために弊息子タケを連れ立ってバーガーキングに入った。

いしは健康志向というか食の趣味の関係で、ジャンクフードを食べようとしない。当然、自分の子どもであるタケにもそういう食事はさせていない。

一方の僕はというと、ジャンクフードを推奨する気は全くないけど、「食の体験」としてスナック菓子や揚げ物、ハンバーガー、ジュースといったものを子どもがたしなむのは良いと思っている。何事も体験は大事だ。

何しろ、ハンバーガーが描かれているTシャツを普段着ている(いとこからのお下がり)のに、肝心のハンバーガーがどういうもので、どういう味なのかを彼は知らない。

たとえ僕らが口で「ハンバーグを2つのパンで挟んだものだよ」と説明しても、彼はストンと理解はしないだろう。だから、実際に食べる機会を与えたい。

というわけで、いしが不在のときに僕ら二人はバーガーキングへ。内緒でコソコソ食べよう、というわけではなく、たまたま周囲をぐるっと見渡すとバーガーキングくらいしか空席がなかったから、というのが実情だ。最初は日高屋で餃子と野菜たっぷりタンメンを食べるつもりだったのだから。

それはともかく、子ども向けのチーズバーガーを彼が手に取ると、それはそれはご満悦な顔をなさる。ハンバーガーという形状が、まずは彼をはげしく満足させるらしい。3歳児になると、なんでも「僕がやる!」「勝手にやらないで!」などと言うようになった。そんな中、拙いながらも自分でバンズを握りしめ、ハンバーガーにかじりつくという行為は、食の体験を一から十まで自分でやっている感覚になるのだろう。手と、腕と、口と、総合的にバランスをとりながらコントロールして食べたハンバーガーはさぞや美味しいだろう。

子供用のチーズバーガーだったとはいえ、さすがに1個まるごとは食べられなかった。それでも彼は満足していた。

お店を後にし、自転車に乗って家に向かう途中、彼は後部座席から大きな声で「みんなー。おとーさんとタケちゃんは今日、ハンバーガーを食べたよー」と言いふらしていた。信号待ちで自転車が止まるたびに同じことを叫ぶので、大人としてはちょっと恥ずかしい。でも、街中に自慢したいくらいの楽しい体験を与えられたのなら、親冥利に尽きる。

(2024.07.13)

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