お手伝いと遊び

以前の記事で書いた話題だと思うが、僕が弊息子タケに期待することは、「遊びの感覚でお手伝いをし、それが当たり前として大きくなってからも定着してほしい」だ。

そんな親の都合よく子どもが育つとは思えない。親が「◯◯しなさい!」といくら言っても、言うことを聞かないのが子ども・・・というのは古今東西の定番だ。

でも、弊息子タケ3歳9ヶ月、まだ今のところはいろいろなお手伝いを面白がってやってくれている。荷物を運んだり、服を片付けたり。

いずれは今までどおりに子どもが動いてくれなくなる、そういう覚悟をし、その時がきてもガッカリしないように心構えはしている。そのうえで、彼には家事や炊事、日常動作をあれこれやってもらっている。

とはいえ、こちらは共働き世帯だ。もともと彼が家にいる時間が短いし、彼の平日は殆ど保育園で過ごしている。慌ただしい家庭内の時間で彼に家事をお願いできること、というのは自ずと限られてくる。少なくとも、クオリティを要求するようなタスクを彼には与えられない。むしろ忙しい親の足手まといになってしまうからだ。

そんなわけで、彼が取り組んでいるものの一つが「しいたけ栽培」だ。

以前、一人暮らしのときに栽培したことがあったが、それを彼にやらせてみた。

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一日二回、霧吹きで水を与える手間があるが、その成果はてきめんで栽培開始から一週間で収穫ができるスピード感がいい。

このしいたけにタケは興奮し、日々成長を観察するのを楽しみにしていた。

何にせよ、子どもが「明日を楽しみにする」というのは良いことだ。未来を予測し、記憶し、過去の経験を踏まえ感情を揺さぶるというのは成長の証だし、高度な生命体ならではのプロセスだ。

「今日さえ楽しければいい」という刹那的な世界から脱却し、将来を見越した行動がとれる子どもに育ってくれれば、親としてとても嬉しい。

しいたけの収穫も彼にやってもらう。紙を切ることはできるようになってきた彼だが、しいたけを菌床から切り離すという作業は難易度が上がる。しかも、大人が使う大きな料理ハサミを使うので、なおさら難しい。

「難しいよー」

と言いながらも、彼は楽しそうに一連の作業をこなしていく。好奇心もあるし、こういう作業のときは親が付きっきりでサポートすることになるので、「親が構ってくれて嬉しい」という気持ちも強いのだろう。

クリスマスが近いので、無印良品で家の形をしたクッキーを買ってきた。

アイシング(砂糖とオリゴ糖を水で溶いた、白い液。時間が経つと固まる)を接着剤代わりにしてクッキーを組み立て、家を作る。

確か1900円ちょっとしたはずだ。高いなあ、と思うが、「あとで食べる」という本来価値に加え、「知育である」という要素を踏まえるとまあいいか、という考えている。

ちなみに我が家では、彼にまったく玩具を与えていない。貰い物と習い事の付録品だけが彼の遊び道具だ。

なので、しいたけにしろクリスマスの家にしろ、玩具を買い与えているのに近い。

このあと、正月に向けて鏡餅を組み立てた。鏡餅自体はスーパーでよく売られているものだ。彼が早く箱を開けたがったせいで、クリスマス飾りと鏡餅がテレビラックの上に並ぶという状態になってしまった。

年末は年越しそば打ち、来年は七草粥の七草を刻むのを手伝ってもらおうと思っている。彼の好奇心のために。そして彼の娯楽のために。

(2024.12.18)

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