開戦前夜・・・。

連載開始のきっかけ、そして絶望的な体重のありさま。

体重が太っている、という理由で「痩せよう」なんて思い立つことはまずあり得ない。なぜなら、体重ってのは一晩でどかんと増えるものではないから。何年、何十年の積み重ねがデブを招くわけで、「よし、痩せよう」なんてきっかけ、なかなかないのだな。

きっかけがあるとすれば、「太っている人は嫌い」って異性にフラれたとか、医者から「このままだとあと数年で死ぬよ」と宣告されたとか。どっちにせよ、ありがたくないシチュエーション。

じゃ、このおかでんが「ダイエット!?日記」をスタートさせることとなったきっかけは一体なに?答えはサギ。大金をどぶに捨てるというハメに陥って、「痩せよう」と思い立ったという珍しいパターンなんである。どういう経緯なのか、ってのは下の文章を参照せよ!

1997年11月

愛読雑誌「週刊プロレス」の広告で、「一週間で14キロ痩せた!」とかいういかにも胡散臭い広告が気になって仕方がなかった。大学時代、ちょっと生理学的なモノを学んでいたから、この手のモノがインチキ間違いないのは百も承知。でも、「一週間お試し無料」っていうコトバが気になって気になって・・・ついに手を出してしまう。

ちなみに、このときの体重は103キロあたりをふらふらと移動中。4月の段階で98キロ、8月の段階で102キロという事で歯止めがきかないままここ最近は太り続けている。ダメ元でなんとかしなくちゃ。身長178センチでこの体重はあまりにバランスが悪い。

到着したクスリを見てびっくり仰天というか「ああやっぱり」というか、案の定サギでやんの。「一週間」のハズが一カ月分お薬てんこ盛りな奴が請求書とともに送られてきちゃった。「まあ、これも勉強だ」と、イカリを抑えて1万1千円支払う。

サギまがいの事があった関係で、クスリの効果なんて全然信用しちゃいなかったんだけど、やっぱり心の中では「ひょっとしたら痩せるかも」という期待があるっていうのも事実。どきどきしながらクスリを飲む。ビールで。

で、結果はどうだったかというと。じゃじゃーん、やっぱりサギだ!全然効きやしない。「一週間で14キロ」やせるんだったら、一日で2キロ落ちないといけないんだけど、逆に太ってやんの。

数日、試行錯誤。やっぱり、痩せない。でも、高い金払って買ったクスリの効能を全面否定したくないという意地から、「クスリをビールと一緒に飲むとまずかったのか?」とか、「今は、肝臓内の脂肪を燃焼させている時なんじゃないか。で、あともう少し時期が経てば、おなかとか太股とかの脂肪が燃焼されるようになるんでは」なんて甘すぎるカンガエでフォロー。

そうこうしているうちに、社員旅行で修善寺に。旅行から帰ってきて体重測定してみると、わっ、えらいこっちゃ。体重計が104キロを指しているではないか。史上最悪の結果だ!

1997年12月

さすがに修善寺での「大増量事件」がショックだったため、効きもしないクスリとはいえ一生懸命飲み、食事もちょっとは考えるようになった。

とりあえず、夜お酒を飲むときは、油モノ中心のおつまみから、お刺身とか豆腐といった淡泊なモノに切り替えた。えっ、お酒そのものをやめろって?それはできませんでした。はい。

その効果があってか、12月第一週に一気に98キロまで落とすことに成功。すごい!6キロ減実現!この週はちょっとお酒を控えた時期でもあり、1日に1キロずつ落ちていった。

しかし、そのヨロコビもつかの間、一気に102キロ代に逆戻り。さすがにムリして体重下げても長続きはしないもんだ。また、12月ということで忘年会が立て続けにやってきて、痩せように痩せれない環境にあったからともいえる。

そんな中、12月第2週は「102キロの攻防」、第3週は「101キロの攻防」、そして第4週には「なんとか体重を2桁でキープしよう」というカタチで順調に推移していった。

胡散臭いダイエット薬、また翌月一カ月分が送られてきた。どうしようかと思ったけど、継続してお金を払った。た、高いっ。でもまあ、効き目が皆無でもこれだけ高い金を払ったんだから、「後戻りはでき無いぞっ」という事。「痩せよう」という意志の象徴としてのクスリ、そして高いお金。

ただ、帰省したあたりでペースが乱れてしまった。一日3食の生活と、親が「我が子が戻ってきた」と大喜びして出される料理の数々。おかげで102キロまで逆戻り。一気に3キロ増だ。うみゅ。

1998年01月

太ってしまった以上、なんとしてでも戻さねば。そうじゃなけりゃ、何のための努力だったのやら。帰省中になんとか99.2キロまで戻す。この時期、夜寝る前には103キロ、朝起きたら99キロ代の体重と妙な値だった。一晩で4キロ近く減る?ホントかぁ?・・・やはり、体重計はアテにならん。

東京に戻ってきてからは、どうもペースがつかめない低迷状態が続く。毎晩ビールを飲むクセがついてしまい、酒盛りが続く。例のクスリも飲み忘れる方が多くなって来た。体重も101キロ弱程度をふらふらする状態。

これではいかん、と我に返ったのが、1月も中旬になってから。ようやくお屠蘇気分が抜けたというところか。「オンラインお笑い研究所」(注:おかでんが過去、パソコン通信で主催していたフォーラムの名前。週代わりの大喜利が名物だった)がwebを立ち上げることになったので、それに間借り・・・というよりこっそりと寄生する形でダイエット日記を連載する事にしたのだ。これで、よりいっそう「もう逃げられんぞ、覚悟決めて痩せる努力せいや」と自分を追いつめるのだ。

・・・そして、連載開始。

「痩せることができるんだったらやってみやがれコノヤロー」という、おおよそダイエット!?日記にはにつかわしくないコンセプトで連載は続けられることとなった。

続きは本編を参照せよ。

(つづく)

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