これかだら観光地ってやつは

旅行先で、帰りの電車の時間待ちをしていたら、「新そば」というのぼりがこちらに向かっておいでおいでをしていた。こちらも、そのお誘いに「うんうん行く行く」と呼応し、そのまま店にバキュームされてしまった。

お会計。名物「ちたけそば」1,200円也。「かけそば」に栃木名産らしい「ちたけ」なるキノコが入っている代物だが・・・ぬぉぉ、とぅ・えくすぺんしう゛!高すぎる。なにがどうなればこんな値段になっちまうというのか。

高い食べ物を目の当たりにしたとき、おかでんが必ずやる行為「金粉でも入っているんじゃないかとくまなく中身を探す」をやってみたが、当然だけどそんなもの入っているわけがない。そばの前後左右上下過去未来どこを見渡しても普通のそばだった。しかも、でてくるまで何分かかったと思います?30分ですぜ、30分。2時過ぎの昼下がりだってのに、なんでこんなに時間かかってしまうんだろう。きっと、この高いお値段ってのは「座席占有料1時間300円」とか、そういうのが含まれているんだろう。駐車場と一緒で。

もうこうなってしまうと、うまいとかまずいとかの次元じゃない。高くて美味いものを食べても感動なんかできっこない。って事で、がっかりして退席。

しかし諦めきれない。なんだか、すっげぇ悔しいのである。明らかにまずいそばを掴まされてしまったのであれば、「まあしゃあないなあ」と笑い話で諦めがつく。しかし、うまいかまずいかいまいち判断しかねるような味わいで、大枚をはたいてしまったってのが悔しい。モラトリアムな自分が悔しい。くわっ、リベンヂだ。

同行していた他の人たが「お土産物を買う」と土産物屋に向かっていくのを見送って、そのそば屋の数件先にあった「石臼手打ちそば」のお店に突撃した。ついさっきまで、店の外まで行列ができていたお店だ。まず間違いはあるまい。

のれんを手でかき分ける手間も面倒で、頭ごと店に突入。着席するより前に、「もりお願いします」と注文だ。当たり前だ、もうこうなったらシンプルいずベストだ。

「行列ができていた」「石臼の自家製粉である」「なによりも今は新そばの季節だ」という三拍子がそろっていたので、頭の中では妄想がいっぱい。さっきのそばの分をリカバリーする意味も込めて、食べるべし。肝臓が腫れ上がるまで食べるべし。

・・・数分後、お店を出てきたおかでんと、同行した友達一人はややうつむき加減だった。「いやぁ・・・まいったね」。でてくるのはため息ばかり。そば湯が普通の白湯同様だったのだ。そばからゆで汁にエキスが出てこなかったからそうなっちまったのだろう。ってことで、食べたそばそのものの味は推して知るべし。

自棄になって、帰り際にお土産屋でありふれた生そばを買った。家に帰って、さっそくゆでてみたが皮肉なことにこのそばが一番おいしかった。しかも、2人前500円!とぅー・ちーぷ!お土産のそばが一番美味かった、なんて・・・くわっ。これだから、観光地ってやつは!

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