コロッキーにグロッキー

近所のコンビニには、お酒が売られているのでよく利用する。最近はレジを打つバイトの女の子に顔を覚えられてしまい、「いつも酒を買っているヒト」と思われるのがイヤで別のちょっと遠いコンビニでビールを買うくらいだ。だったら最初から酒を飲まなきゃいいじゃないか、という意見は当然のごとく却下だ。

お酒を売っているコンビニというのは、必ず酒のつまみも豊富に売られている。コンビニはなぜ弁当の販売に力を入れるのか。それは、お弁当を買うお客は必ずプラスαでインスタントみそ汁や清涼飲料水を買ってくれるからだ。それと同じで、酒を買う人というのは大抵おつまみも買うわけで、「買えコノヤロー」とばかりに乾物からピーナツまでいろいろ取りそろえているのは至って真っ当な商売だと思う。

で、このコンビニ、やたらとソーセージの品そろえが豊富で、数えてみたら10種類以上置いてある。典型的な魚肉ソーセージから始まって、やれ「スパイシー」だの「チリ」だの「ガーリック」だの「あらびき」だの。それに加えて「BIG」とか「極太」なんてものもあるので、ここの店主はソーセージファンなのかと真剣に考えてしまう。

駄菓子的風貌の「コロッキー」

・・・いや、そんな話はどうでもいい。今回、そのソーセージ(決して「ウィンナ」ではない)の傍らに置かれていた「コロッキー」なるおつまみを捕獲、直ちに「本日のビールのつまみ幹部候補生」として丁重に自宅へ輸送されたのであった。

見るからに駄菓子然としたその風貌。体にいいか悪いかと言ったら、絶対に悪そうだ。でも、そういえば昔駄菓子屋にこの手のカツが売られていたような記憶もあるなあ、とノスタルジックになりながら「大人の証」であるビールをぐいっといっぱい飲むのもオツだろう。

パッケージには、「おなじみのスティックタイプのカツを、おなじみのコロッケ味に仕上げました」と書かれていた。これはこれでちょっと衝撃。僕の頭の中では、「カツ>コロッケ」という価値観が成立していたからだ。しかし、このキャッチコピーだと、「(おかでんにとって価値基準の高い)カツを、(おかでんにとって価値基準が劣る)コロッケにわざわざ似せている」ではないか。何でなんですか。

まあ、これしきの事で喜怒哀楽フル稼働していてはきりがないので、ビールを飲みながら食べてみる。・・・うむ、想像通りおいしくはない。スナック菓子だから、美味い・まずいを語るべきではないので味についてとやかく言うつもりはない。んーむ、でも、これ、何だ?コロッケの味がしないのは当然として、カツの味もしない。しげしげとスティックの断面を見てみたが、あまりに内容物が薄っぺらくて何が入っているかさっぱりわからない。そりゃそうだ、衣4に対して中身1くらいなんだから。

原材料だけ見たら謎の食品。完成品を想像できぬ 

何が入っているのか皆目見当が付かないので、パッケージ裏の現材料名を調べてみた。

パン粉、小麦粉、植物油、魚肉、ソルビトール、グリセリン、全卵、香辛料、食塩、大豆タンパク、ポテト、脱脂粉乳、調味料(アミノ酸等)、乳化剤、膨張剤、甘味料(ステビア)、着色料(アナトー)

コレを見た僕は激しく感動してしまった。胡散臭さ全開の材料勢そろいっていう感じだからだ。これだよ、これ。これぞ駄菓子の世界。しかも、肉が入っていないのは当然として、その代替として使われている「魚肉」の登場順が4番目という事実。1位、2位は衣の材料、3位はその衣を揚げる油。なんと、衣に含まれている油よりもご本尊の方が少ないという事になるらしい。すごい。

でも、もっと凄いのは、このスナックを「魚介類加工品」というジャンルに分けてしまっているという事実。カツがコロッケになって、その正体は魚介類だったと。そのあまりにも素早い変わり身に、その日の晩はビールがぐいぐい進んだのは言うまでもない。

(2001.06.13)




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