心置きなく一人鍋

養老乃瀧外観

寒い冬になったから、というわけではないが、鍋が食べたい。

酷暑の夏であっても鍋が恋しくなるくらいだから、多分鍋料理が好きな性分なのだろう。何鍋が好きか、と問われると回答に困るが、全般的に何でも好きだ。

自宅で作ればいいじゃないか、いつでも食べられるぞ?と言われそうだが、一人で鍋を作ると、食材の関係でやたらと量が多くなってしまう。買ってきた食材は使い切ってしまいたいから、ついつい鍋のサイズギリギリまで大量投入してしまうからだ。小松菜一束ドーン、糸こんにゃく一袋どばーん、なんてやってたら、あっという間に鍋がぎゅうぎゅう詰めだ。量が多い分には、何食かに分けて食べれば済むのだが、結果的に食材コストがかさんでしまうのは困ったものだ。そのくせ、味は「悪くはないが飛び抜けて美味くもない」という中途半端なできだし。野菜入れ過ぎちゃって、スープが薄くなるんだよな。

やっぱ鍋はお店で食べた方がおいしいかなあ、としみじみ思うのだが、この「お店」というのがくせ者だ。鍋は季節メニューなため、冬でないとなかなかお目にかかれない。さらに、「二人前から受け付けます」というところが多く、おかでんのような「友達が少ない独り者」にとってハードルが高すぎる。「一人ですけど、二人前食べます!鍋出してください!」と頼めば提供してもらえるのだろうか?気になるところだが、試してみる勇気はいまだ持ち合わせていない。

そんな時、ありがたいのが居酒屋チェーンでおなじみの「養老乃瀧」だ。ここは冬になると鍋のメニューが充実するのだが、そのサイズがいかにも一人用であり値段も手頃だからだ。おかでんは冬になると必ず養老乃瀧にわざわざ遠征することにしているくらいだ。

養老乃瀧といえば、言っちゃなんだが古ぼけたイメージがあり、おっちゃん達がもそもそと酒飲んでいる雰囲気を感じる。飲食の値段は比較的安いので、その気になれば重宝するお店ではある。しかし、あまり積極的にこのお店を訪れようとは思わない。でも、冬になるとそんな店が輝きを増すのだから、面白い。(輝いて見えるのはおかでんだけかもしれないが)

養老ビールが安い

養老乃瀧といえば、まずは養老ビールを頼みたい。

中身は「サッポロ黒ラベル」なのだが、養老乃瀧限定で「養老ビール」という名前で売られている。プライベートブランド、というヤツですな。イオンやイトーヨーカドーをはじめとする流通大手がPB商品に力を入れる以前から、この養老乃瀧はずっとPBのビールを扱っていたので偉い。

ビール瓶のラベルを貼り替えただけだったら別に偉くもなんともないのだが、この養老ビールが素晴らしいのは、値段がとても廉価だということだ。大瓶で1本452円。素晴らしいとしかいいようがない。サッポロビールとどういう取引をしたらこんな価格が実現できえるのか、気になって仕方が無いぜ。

いっぱい目くらいは生ビールを飲みたい、とも思うのだが、この養老ビールのコストパフォーマンスが圧倒的なので、生ビールを頼むのが馬鹿馬鹿しくなる。だから、のっけから瓶ビールを注文するのが、養老乃瀧では正しい飲み方だと思う。

一人鍋メニューが豊富

さて、いまいちおいしくないお通しと(←おいおい)養老ビールで一息ついたところで、本日の本題である鍋を注文しようと思う。

鍋は全部で6種類用意されている。そのうち5種類が「一人鍋」。いや、実際のところはこの鍋を二人、三人でシェアするのが普通なんだろうけど、おかでんにとってはこれが「一人用の鍋」にしか見えぬ。

鍋一つのボリュームがそれほど多くないので、「一度に複数の鍋料理を食べることができる」というメリットがある。これ、できそうであんまりできない事ですよ。火鍋みたいに「二つの味を楽しめる」鍋は確かにあるが、投入する具は全く同じ。しかし、「一人鍋を複数頼む」と、具も違うし味も違う。全く違う料理を楽しむ事ができるのだった。これがいいんですよ、ええ。

さて、今日はいくつ鍋を食べようかな。最低でも2種類、調子よければ3種類を注文したいところだ。

キムチ鍋

最初にやってきたのはキムチ鍋。473円。

豚肉、豆腐、ネギ、ニラ、マロニー、キムチの構成。

473円という価格設定がとてもありがたい。鍋って、「一人前」が1,000円を超えるのが当然(しかも2人前より注文承りますというありさま)、という風潮があるが、ここでは500円を切る価格設定。安いといってもちゃんとカセットコンロを用意してくれるので、アツアツなやつを楽しむことができる。ぐいぐいビールが進む。

海鮮トマト鍋

キムチ鍋を食べ終えた頃合いを見計らって登場したのが、本日二つ目の鍋、「海鮮トマト鍋」609円。

トマト、ハム、豆腐、ネギ、海老、イカ、ホタテ、マロニーの構成だったかな。

600円オーバーとちょっと値段は高いが、海老やらホタテやらイカといった海産物がいろいろ入っているので、納得の価格設定。

すき焼き鍋

もう少し胃袋に入りそうだったので、3つめの鍋を追加オーダー。

今度やってきたのは「牛すき焼き鍋」、578円。

牛肉、豆腐、ネギ、春菊、麩、マロニーの構成。

600円未満ですき焼きが食べられるのはすてきだ。すき焼きといえばどうしても高級料理のイメージがあるが、その気になればこういう価格でも食べる事ができるってこった。

今日はこの辺で終了。あと、残る鍋は「かき鍋」546円、「湯豆腐」378円。この二つも今シーズン中に食べてしまおうと考えている。一人鍋最高。もちろん、みんなで鍋を囲む方がさらに最高(←変な日本語)だとは思うが、当面そういう「鍋友達」がいない状態なのでこの一人鍋で納得しなくちゃ、ね。

(2012.12.20)




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