これまでは朝晩、一日二回手挽きのグラインダーでごりごりとコーヒー豆を挽いていたのだが、それ以来ずっと右肩が痛む。四十肩かと思ったがどうやら違うので、行き着いた結論が「豆を挽くので痛めた」。
これしきのことで痛めるとは軟弱の極みだが、この際だから電動グラインダーを買おうと思った。
手でやってると相当時間がかかるし、疲れるし、結構豆の破片が飛び散って汚れるし。
メカ好きの僕なので、危なくデロンギの全自動エスプレッソメーカーを買ってしまいそうになった。ドリップコーヒーも抽出できるヤツで、コンビニの店頭にあるような機械だ。
ボタン一つで、その都度豆を挽いてコーヒーを一杯出してくれる。 これが結構いいお値段で、8万円くらい。マジで買う一歩手前まで行き、さすがにそれは散財が過ぎると踏みとどまった。
こんなのが家に置いてあったら、確実にカアチャンにしかられる。無駄遣いしてるんじゃないわよ、って。
このあたりの検討経緯は、本サイトで一本記事が書けるくらいなのだが、やめとく。
コーヒーは嗜好品なので、設備投資にケチってへぼいものを買いそろえたら、全く意味がない。カフェイン錠剤とお湯を飲んだほうがマシ、というくらいだ。

とはいえ、こだわりだしたらいくらお金があっても足りないのがこの世界。どこで折り合いを付けるかというのは、重要。 で、折り合いつけました。 パナソニックが全自動コーヒーメーカー(エスプレッソ機能はない)を実売価格1.2万円で出しているというのに、それとほぼ同じ値段のグラインダー。
グラインダーごときで万単位のお金がかかるというのは全くもって不満だが、安物のグラインダー(というか、ミル)だと全く違ったコーヒーの仕上がりになる。これくらいの出費は仕方がないと諦めた。

実際に使ってみたが、うわあああ、いいわこれ。 労働力が軽減されるというのよりも、均一に細かく豆が挽けるので、味がいい。これまでと同じ豆なのに、香りが違うんだものまいっちゃうよ。
グラインダーは消耗品だ。数年もすれば壊れる。 そうなった暁には、カアチャンを説得してデロンギの全自動エスプレッソマシンを買うんだ。っていうかカアチャンって誰だよ。
(2014.08.27)
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