できるだけフレッシュでありたい、七草粥

毎年七草粥を作っている。

昨年(2021年)も作った。お粥なんて年に1度、七草粥のときしか食べない生活を送っているので、たいそう美味く感じる。季節感あるイベントだし、僕の食生活にとってかなり重要度の高い、楽しみな一食だ。

ただ、「粥」といっても我が家ではだいたい一旦お米を炊いて、それからだし汁を足して煮る「雑炊」のスタイルをとっている。(混同しやすいけど、「粥」というのは生米をたっぷりの水で炊いたものを指す。なので、鍋の残り汁で作るものは「おじや」「雑炊」であって、決して「お粥」ではない)

この際、春の七草を一緒に煮るのだけど、加熱されるとあっという間に七草は縮み、色もみずみずしさを失って濃い色になってしまう。これが毎年残念だ。

なにせ、春の七草は1月8日以降、スーパーで売らなくなる食材だ。そのため、僕はかなり前から身構えていて、何なら1月4日とか5日に買っちゃう。おかげで肝心の1月7日になったときには、少し葉っぱがしおれている有様だ。

そんなわけで、加熱はできるだけ最低限にとどめておきたい。

こういうことを踏まえて、「食卓に出す直前にお粥の上に葉っぱを散らす」方式をとってみた。これなら、葉っぱのボリューム感は維持されるし、瑞々しさが際立つだろう。

・・・その想像は概ね間違っていなかったが、見た目はなんだか「道端に生えていた雑草を摘んできて、鍋に入れた」という雰囲気になってしまった。七草の刻み方の問題なのか、加熱の問題なのか。作った僕は頭を抱えてしまった。

「再挑戦!」というわけにはいかない。だって、七草セットはもうスーパーで売っていないから。

1年後にまた作戦を練ろう。

ちなみに味は美味しかったことを明記しておく。

(2022.01.07)

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