今年もあんこうの季節がやって参りました(遅い)

那珂湊遠征のメインは、あんこうを買ってくることだ。

あんこうは東京でも買えないことはないけど、現地で買ったほうが随分と安い。もちろん、車代や所要時間を考えると完全に高いんだけど、旅行ついでに安くあんこうを買えた、と思えば安い。そういうことにしておこう。

なにしろ、このあんこう1パックで800円だ。

店によっては、安いあんこうを買うと「あれっ、肝心のあん肝が入ってないぞ!?」という羽目に遭う。でもこのパックは大丈夫、ちゃんとあん肝が入っている。

我が家では夫婦で食べるためにこれを2パック買った。贅沢?いや、白菜やしいたけなどの野菜代含めて一人当たり1,000円程度であんこう鍋が食べられるならこれは贅沢じゃなくてケチったと呼ばれて仕方がないレベル。

2パックそれぞれからあん肝を取り出してお皿に盛ってみたところ。ずいぶん色が違う。ちょっと劣化したか。

本当は買ってきてその日のうちに食べなくちゃいけなかったんだけど、なんやかやで遅れてしまったので、なんとも。

あんこう鍋の特徴は、まずこのあん肝を味噌と一緒に鍋で乾煎りすることだ。

これで濃厚な風味を出してから、あんこうの他の身と野菜を入れて煮込んでいく。

あんこう鍋の具は、皮やらヒレやら、食べづらかったり食べられない部分がたくさんある。そんな一癖ある食材と向きあっていると、肝心の味のことを忘れてしまいがちだ。でもふと思い出して欲しい、この鍋が相当に旨いということを。

「ああ、いっそのこと『あんこう七つ道具』と呼ばれている具は面倒だから入れないで、鶏胸肉でも入れた方が楽だし旨いんじゃないか」

などと不遜なことを考えたりもするが、それはたぶん死ぬまでやる機会がないと思う。1シーズン何度かあんこう鍋を自炊する機会があるなら、1度くらいは「あん肝だけ使って、具はあんこう以外の何か」を使ってみたいものだ。たとえばチョリソーを入れてみるとか。

(2022.03.22)

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