ものすごく久しぶりに松屋で牛めしを食べた。いつ以来かわからないくらい、久しぶりだ。
ビール飲みだった頃の癖が抜けきれていないのか、未だにご飯で腹いっぱいになる系の外食というのは若干敬遠している。食べたい、と思えない。嫌いじゃないので、とても残念に思いながら。
ビールをはじめとするお酒を飲んでいた頃のほうが、よっぽど牛丼を食べていたと思う。でもそれは「酒を飲んだあとのシメ」としての意味合いだ。飲んで食べて、そんなことをやってりゃ肝臓はボロボロになる。そしてメバロチンを飲まなくちゃいけなくなるくらい、中性脂肪の値が悪くなる。
自宅の近所に松屋はあるし、天丼てんやもある。どっちも大好きだが、食べる機会がなかなかない。なんだか、「食べたら負け」的な感覚がいまだにある。それよりも、たとえ栄養が貧相になっても、柿の種をつまみながらノンアルコールビールを飲んでテレビでも見ていたほうが幸せに感じる。
結局、ノンアルビールを飲む、という行為が今の僕の生活にガッチリと組み込まれてしまった。アルコールに依存しかかった人生の余波が脳に刻み込まれているからだろう。
お酒を飲みたいとは思っていない。でもノンアルコールビールは飲みたい。
たぶんこれは、「酒を飲んだら駄目だ」と理性で抑えているだけで、本能としては飲みたいんだと思う。無意識にビールを飲みたくて、ノンアルコールビールを欲しているんだと思う。
それくらい、アルコールというのは恐ろしい。楽しく、長い人生の間飲み続けられるのが一番だ。深酒もいいけど、間違っても連続飲酒(昼飲んで、夜飲んで・・・と飲酒を繰り返すこと)までやりはじめては駄目だ。
(2022.04.21)
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