岡山界隈でお土産を買おうとすれば、真っ先に候補に上がるのが「きびだんご」だろう。知らない人はいない、童話・桃太郎でお馴染みのお菓子だし、なにしろ値段が安い。
職場へのお土産として20個、30個と数が必要なときにはこれほど重宝するお菓子はない。
いろいろなメーカーがきびだんごを販売しているが、もっともよく売れているのは恐らく廣榮堂の「元祖きびだんご」だろう。10個入の箱で、税込み432円。ほら、1個43.2円だ。これで職場の同僚に恩を売れると思えば、激安だろう。もちろん、味は申し分ない。
というか、僕の親戚筋が廣榮堂と関係があったため、僕が廣榮堂を褒めるというのは若干のステマ要素がある。でも、別に広告宣伝費が貰えるわけでもないので、公平に見ても廣榮堂のきびだんごは良いと言い切っておく。
ちなみに、「きびだんごはちょっとねぇ、他に何かないの?」という人向けに、廣榮堂ならば「調布」がおすすめだ。これも美味いぞ。岡山っぽさを出すために白桃味のものもあるけど、そんなものよりもベーシックなものを食べることをおすすめする。

そんなきびだんごだけど、先日廣榮堂のお店に行ってみたら超巨大な箱が展示されていた。
広告用に看板として作ったのかな?と思ったが、これが実際の売り物だったので笑ってしまった。その名を「メガきびだんご」。10個入りの箱20個分、つまり200個のきびだんごが詰まっているのだという。さらには「桃太郎の大皿1枚」が入っている。
箱がデカいので、絵本作家・五味太郎がデザインした桃太郎の顔が、弊息子タケの顔のサイズと近いくくらいにデカい。
こんなん、買う人いるのか?と思うが、それくらい振り切ったボリュームだからこそ商品として面白い。単に量をたくさん欲しいなら、10個入りの箱を必要な分だけまとめ買いすれば良いんだから。
ペヤングの超大盛を思い出させる、思い切りの良さ。
200個入って8,640円ということは、10個入り432円と単価は一緒だ。「メガ」だと、まとめ買い特典ということで桃太郎大皿がついてくる、という点でお得に設定されている。
100個のきびだんごがあれば、サル・キジ・イヌあたりの傭兵部隊を1個中隊くらい組成できるぞ。悪いやつを退治したくなったら、メガきびだんごを買いに走れ。隊長はきびだんごを食べず、お皿をもらえばいい。
(2022.04.30)
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