主役がどれだかわからない写真

料理写真失敗例。

遠近法の関係で、手前のご飯とお味噌汁が目立ってしまった。肝心のメインディッシュのインパクトが薄れてしまった。

違う、ご飯とお味噌汁は脇役なので、目立たなくていいんだ。

LINEやメールで「おじさん構文」というのが存在しキモがられるように、きっと写真の撮り方においてもおじさん構図というのがあると思う。

僕は、どうしても「料理全体の様子を状況説明できるようにしたい」と引きの構図にする。また、目線の高さから料理の写真を撮るため、ワンパターンな絵面になる。慣れない角度で撮影すると、今回の写真みたいに主役が白米、という変な写真になる。

一方、僕よりも若い世代の人は、平気でバンバン世界の一部をトリミングした構図で写真を撮る。お皿も、料理も、半分見切れていたって平気。でもその結果、迫力ある素敵な写真が撮れる。僕には真似ができねぇ。

以前、何度か富士フイルム主催の料理写真講座を有料で受講したことがある。大変勉強になって有意義だったんだけど、レフ板を使うといった本格的な内容でちょっと日常使いで真似ができないものだった。

「できるだけ窓際の席を確保し、天然光で撮影する」といった機材を必要としないノウハウ話もあったけど、僕が一番知りたいのは「やむを得なく座った適当な席でも、照明が無茶苦茶な場所でも、サッとカメラを出してシュッと撮影できる魔法のようなテク」だ。お店やお客が眉を潜めないように、とにかくとっさに撮りたい。そういうノウハウってないものだろうか。

(2022.06.21)

コメント

コメントする

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください